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星河の覇皇

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第八十一部第二章 軍事の素養その七

「正規な軍人となりだ」
「その時に入った者達も」
「その彼等もだ」
「教育を受けて」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「よりだ」
「強くなりますね」
「そうなる」
 間違いなく、というのだ。
「長期的に見ればな」
「そうなるにしても」
「短期的にはな」
 どうしてもというのだ。
「質の低下が起こる」
「そのことは否定出来ないですね」
「残念ながらな」
「それでは」
「ジャバル副主席にはこの考えはな」
「止めてもらいますか」
「私もそう考えている」
 こう武官に話した。
「だからな」
「副主席にですね」
「話をしてな」
 そしてというのだ。
「止めてだ」
「軍の質的低下を招く」
「ソフトウェアのでな」
 人材面でのそれをというのだ。
「そうしよう」
「それでは」
「この話をしよう」
「それでは」
 武官も頷いた、そしてだった。
 クリシュナータはジャバルとその話をすることに決めたが肝心のジャバルはオムダーマンの勝利を聞いてもだった。
 それでもだ、こう言う程度だった。
「そうか、勝ったのはか」
「はい、オムダーマンでした」
「あの国でした」
「両者互角の状況が続いていましたが」
「勝利を収めたのはあの国でした」
「あの国が勝つとはな」
 それはと言うのだった。
「五分五分だったが」
「それでもでしたね」
「勝ったのはオムダーマンで」
「それで、ですね」
「後は、ですね」
「オムダーマンが勝つ、国力がある」
 彼等の方がというのだ。
「だからな」
「それで、ですね」
「あの国が統一し」
「そしてですね」
「それから」
「サハラを治める、その時だが」
 ここでジャバルはその目を鋭くさせた、関心が何処にあるかは明らかだった。
「オムダーマンはバグダートからだ」
「あの星系からですね」
「中央集権体制でだ」
 この国家システムでというのだ。
「皇帝を主権者としたな」
「強力な統治システムで、ですか」
「サハラを治めていきますか」
「統一したばかりの国を」
「そうしていきますか」
「そうだ、そのうえでだ」
 ジャバルはさらに話した。 
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