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少女は 見えない糸だけをたよりに

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9-3

 私、お姉ちゃんに

「ちょっと、思っていることあるだけどね お店のこと」

「なぁに 聞くわよ」

「あのね ワッフルサンド 男の人は勿論なんだけど、女の人もね、結構テイクアウトしてるんだよね クレープを頼んで、ワッフルサンドはテイクアウトして後で食べるみたい データで見ると、意外と天気の悪い方がそうみたいなんだよ」

「香波 そんなことまで、データとってるの」

「うん 注文したもの 男女 時間帯 もちろん店内か、持ち帰りかも いい加減だけど、学生か否かも」

「やっぱり パソコン教室通っていると違うねー それで・・」

「ウン ワッフルサンドの生地を冷めてもおいしいように変えて、半分にカットして切り口を見せるように入物に詰めてね、サンドイッチみたいに、それでねケーキの箱みたいなのに入れて、ショーケースに並べるの うちのフルーツサラダって苺とキューイでしょ だから、切り口きれいじゃない それとね、焼き豚のやつと組み合わせたら、買いやすいかなーって リスク高いけど、待たないで買えるんだったら、見て買う人増えるんじゃぁ無いな― 男の人って、並んで待つのって嫌がるじゃぁ無い だから、そんな人でも さーっと買っていくんじゃぁ無いかなー」

「うん いいかもね 数を限定にしたら、話題にもなるかもね ただね、ショーケースを表からも見えるようにするスペースが無いからなー どうしょーか」

「お姉ちゃん 店内のケースをカメラで移して、店頭のモニターに映し出すってのは?」

「うん モニターぐらいだったら、貼っつけられるかなー 香波 考えるわねー さすが我が妹だよ さっそく まずは、生地の研究ね」 
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