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対比的な両雄

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第二章

「適わなかった、メキシコとの戦争でだ」
「あの時からでしたね」
「リー将軍はお見事でした」
「その采配は水際立っていました」
「まさに神の域でした」
「まことにな、もうマクラレン将軍では無理か」
 現在の合衆国軍総司令官のジョージ=マクラレンについても述べた。
「最早」
「では総司令官の後退ですか」
「そうされますか」
「そうする、次の総司令官はグラント将軍だ」
 ユリシーズ=グラント、彼にするというのだ。
「彼だ」
「やはりですか」
「グラント将軍ですか」
「あの方にしますか」
「次の総司令は」
「そうだ、彼しかいない」
 こう言うのだった。
「リー将軍に対抗出来るのはな」
「共にメキシコとの戦争で活躍されましたし」
「やはりあの人しかいませんね」
「リー将軍に対抗出来る人は」
「そして勝てる人は」
「ですが」
 ここで周りはそのグラントについてこう言った。
「どうもあの人は」
「生真面目なリー将軍とは違います」
「正反対と言っていいです」
「軍人ですがだらしないところが多く」
「しかもいつも飲まれていて」
「どうも」
「それは私も承知だ」
 リンカーン自身もというのだ。
「彼のことはな、しかしだ」
「能力を見れば」
「やはりですね」
「あの人しかいない」
「そうなのですね」
「そういうことだ、ではだ」
 これよりというのだ。
「軍の総司令官はグラント将軍とする」
「わかりました」
「ではそうしましょう」
「これからは」
「そして勝つ」 
 グラントを総司令官にしてというのだ。
「そうしよう」
「わかりました、ですが」
「グラント将軍は優れた軍人ですが」
「それでもです」
「リー将軍とは違いますね」
「いつも飲んでいて」
 彼の酒好きのことがまた話された。
「しかもだらしないです」
「軍人らしくないです」
「生真面目なリー将軍と違い」
「まるで正反対です」
「その酒好きでだらしないところが」
「どうにもですね」
「それは私もわかっている」
 リンカーン自身もというのだ。
「しかし軍人として有能だ」
「だからですね」
「グラント将軍を総司令官にしますね」
「そのうえで南部に対しますね」
「リー将軍に」
「そうする」
 リンカーンは周りに言い切った、そうしてだった。
 彼はグラントを合衆国軍の総司令官に任命し戦争を任せることにした、彼は合衆国軍即ち北部の物量を効果的に使い。
 そのうえで戦っていった、リーも他の南部の将軍達も果敢に戦ったがグラントの物量を活かしかつ徹底した攻撃の前にだった。 
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