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夢幻水滸伝

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第二百四十話 退治し迎え入れその六

「それで、です」
「よおさん死んでるな」
「太宗もです」
 唐だけでなく中国の歴史上でも屈指の名君とされている人物である。
「それで死んでいますし」
「そう思うとな」
「不老不死を求めても」
「ちゃんとした知識が必要やな」
「左様ですね」
「まずい位やとええな」
「そうです、それで倒したモンスターはです」
 その彼等はというのだ。
「毒がない限りはです」
「食べるべきやな」
「そうです、保存もして」
 そのうえでというのだ。
「食べていきましょう」
「実際にそうしてるしな」
「これからもです」
「食べてくな」
「そうしていきましょう」
 是非にという言葉だった。
「獣ですと熊なぞは美味しいです」
「それな、確かに熊はええな」
「そしてこの世界には淡水でも鮫がいます」
「起きた世界でもおるにはおるな」
「種類は非常に少ないですが」
「エイもおるな」
 この魚もというのだ、尚鮫とエイは種類的に近い。どちらも軟骨魚であり肉にアンモニアが多く含まれている。
「アマゾンとかに」
「左様ですね」
 巴はそれはと応えさらに述べた。
「そしてこの世界ではです」
「起きた世界でも川や湖に鮫やエイが多い」
「彼等も食べられます」
「フカヒレでしね」
 郁の目がここで光った、それもキラリと。
「それですね」
「鰭以外の部分もです」
「食べられるでしね」
「他には水のものでしたら蟹や蛸も」
「烏賊もでしね」
「食べられます、海蛇にしましても」
 淡水ならミズヘビとなる。
「美味ですので」
「食べていいでしね」
「はい、確かに虎や豹は美味しいとは言えないですが」
 それでもというのだ。
「食べられます」
「そうでしね」
「狼は特にです」
「犬肉があるけどな」 
 呉はこちらの食材の話をした。
「まあ豚や鶏の方が美味いけどな」
「食べることは食べますから」
「我が国でもそやしな」 
 羊頭を掲げて狗肉を売るという言葉がある通りにだ、中国では古来から犬の肉も食べていたのである。
「韓国やベトナムでもな」
「食べていますね」
「そやな、その犬がな」
「そもそも狼ですから」
「犬は狼を家畜にしたもんや」
「言うなら豚と猪です」
 この関係と同じだというのだ。
「そやからです」
「味はそんなに変わらへん」
「そやから狼を退治しましても」 
 その場合もというのだ。
「食べてええです」
「そやな」
「蛙なぞは」
 この獣はというのだ、大型のそれである。 
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