星河の覇皇
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第八十部第五章 秘密兵器その三十五
「今もです」
「そうですね、そしてエウロパにも」
「備えを置いていますね」
「そうです、そしてその備えは」
「常にです」
「エウロパを見つつ」
「強くしていきます」
そう変えていくというのだ。
「その様にしていきます」
「それはマウリアも同じで」
「サハラもです」
敵であるエウロパに特に強く行うがというのだ。
「そうしていきます」
「左様ですね」
「はい、それとシャイターン主席ですが」
八条は彼のことも話した。
「敗れることが濃厚ですが」
「それもかなりですね」
「サハラでは敗れますと」
「他国に亡命しますね」
「そうなっています」
「ではマウリアに亡命するか」
「若しくはですね」
ここで八条の目が光った、そのうえでバールに答えた、
「我が連合か」
「そうなりますね」
「そして連合に亡命してくると」
その時はというのだ。
「我々としては」
「受け入れますね」
「亡命者は拒まず」
「それが連合の不文律ですね」
「然るべき場所に行ってもらい」
その為亡命者達の国歌も存在しているのだ、また難民達も市民権を獲得することが出来る様になっている。
「そうしてです」
「連合で生きてもらいますね」
「はい、ですが」
「その際ですね」
「シャイターン主席はどの様にして生きられるか」
「そのことについてですか」
「私は今考えています」
彼のこともというのだ。
「果たしてどうなるか」
「あの方の野心を考えますと」
バールはシャイターンのそれのことから話した。
「サハラの覇権を諦めても」
「それでもですね」
「その野心は消えず」
そしてというのだ。
「連合の中に入られても」
「それでもですね」
「何かしらです」
「大きなことをですね」
「されようとするのでは」
「そのこともですね」
「考えられますが」
こう八条に話した。
「ですが」
「具体的にはですね」
「何をされるかというと」
「連合ではです」
八条はシャイターンのその野心が非常に強くかつ野心の為には手段を選ばない謀略家の気質から述べた。
「中央政府大統領がです」
「国家元首ですね」
「それを目指すことがです」
「野心とですね」
「考えられもしますが」
「ですが中央政府大統領は」
「連合全体の国家元首ですが」
それでもというのだ。
「その実はです」
「各国の権限も強く」
「かつ任期制で」
「皇帝とはですね」
「違います」
八条はきっぱりと述べた。
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