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ハッピークローバー

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第十八話 やり取りをはじめてその二

「安心していいわ」
「そうなるのかしら」
 留奈はかな恵の言葉に首を傾げさせた。
「ずっとなりそうで怖いけれど」
「大丈夫よ、お酒じゃないから」
「何でお酒?」
「お酒は飲みだしたら止まらないけれど」
「それはかな恵でしょ」
「その私の言葉でね」
 それでというのだ。
「そういうことで」
「それでなの」
「そう、お酒と違ってね」
「暫くしたらなの」
「必要なことをお話してね」
 そうしてというのだ。
「終わりになるのよ」
「そうなのね」
「じゃあね」 
 ここで一華が言ってきた。
「ずっとあれこれ今どうしてるって聞いてくる人いるっていうわね」
「あっ、そうね」 
 かな恵もそれはと応えた。
「そうした人いるわよね」
「そうした人は特別よね」
「そうした人のことをヤンデレって言うのよね」
 かな恵はこう一華に答えた。
「そうよね」
「そうした人がヤンデレなのね」
「ヤンデレはね」
「やっぱり特別?」
「そうした事例で」
 それでというのだ。
「あまり参考にしない方がいいわ」
「あくまでそうなのね」
「そう、普通の人はね」
「暫くしたらなのね」
「ラインでのやり取りもね」 
 これもというのだ。
「普通になるの」
「お友達同士でしているみたいになるのね」
「そうよ、普通に会ってお話する方がね」
「よくなるのね」
「というかヤンデレってやばいわよ」
 富美子がここで言ってきた。
「ちょっとしたことでヒス起こして泣いて喚いて刺すこともね」
「えっ、刺すって」
「だから若しもよ」
 かな恵に右の人差し指を立たせて真顔で話した、いつもの明るい感じが前面に出ておらず真剣さがそう出ていた。
「浮気なんかしたら」
「刺すの」
「そうなることもね」
「あるのね」
「ナイスボートなね」
 富美子はこうも言った。
「事態もあるのよ」
「ナイスボートってあれよね」
 留奈が応えた。
「某アニメの」
「それ、最終回のね」
「あれ一体放送出来なくてね」
「最終回はずっとそれだったのよ」
「船が動いていて」 
 そうであってというのだ。
「それだけでね」
「放送一回分終わって」
「後で特別に上映されて」
「最終回になったけれど」
「その最終回がね」
 それがというのだ。 
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