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夢幻水滸伝

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第二百三十三話 次の動きへその八

「そしてや」
「太原でやな」
「ことを決したい」
「そうなる様にするな」
「ほんまにや」
「戦はやるんやったらやな」
「すぐに終わらせる、太原を攻略しても」
 この戦略目標を達成してもというのだ。
「それでもや」
「戦は終わらんかも知れんな」
「その可能性もある」
 実際にというのだ。
「そしてその時はな」
「とことん戦うしかないな」
「そうならん為に太原での戦はな」
「敵を徹底的に叩くか」
「そうしてな」
 そのうえでというのだ。
「敵にもうこれ以上戦っても無駄やとな」
「わからせることか」
「敵の戦意を挫く」
 羅は強い声で語った。
「このこともな」
「戦やな」
「そや、戦ってもな」
「敵に最後まで戦わせん」
「敵を徹底的に殲滅するとなれば」
 その場合はというのだ。
「もうな」
「こっちも相当な損害が出る」
「独ソ戦みたいになるわ」
 二次大戦はおろか人類の戦いの中で最も凄惨でかつ多くの犠牲者を出した戦争だとさえ言われている。ドイツもソ連も恐ろしいまでの犠牲を出してしまった。
「ああなったらな」
「どうにもならんな」
「後に残るのは廃墟と躯だけや」
「この世界死者は復活させられる」
 魯は寿命が来ていない者はそれが出来るとは述べた。
「しかしな」
「廃墟自体はな」
「また再建せなあかんな」
「それは相当な苦労を伴う」
「そやからやな」
「それをするよりはな」
 戦の後の再建の労苦を考えると、というのだ。
「やっぱりな」
「戦をしてもな」
「すぐに終わらせる」
「そうあるべきやな」
「そや、太原での戦はな」
「こっちが完勝してやな」
「敵を完膚なきまで叩いて」 
 その様にしてというのだ。
「そこでや」
「戦を終わらせるか」
「そうしたい」
 必ずという言葉だった。
「出来たら」
「そういう考えやな」
「そや、それでや」
「これからやな」
「太原を攻める用意に入るで」
「二方向からやな」
「そうする、敵が攻めてきても」 
 そうしてきてもというのだ。
「迎え撃ってな」
「倒すな」
「そうしてく」
「会戦もするな」
「そや、そして太原はな」
「攻城戦になれば」
「全力でや」
 それでというのだ。 
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