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ハッピークローバー

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第十四話 話をしてその六

「考古学のお話出たけれど考古学の知識もね」
「凄いのね」
「そう、だからね」
「謎めいた人なのね」
「あの人は」
 本当にというのだ。
「そう言われてるし」
「実際によね」
「謎だらけだよ」
「うちの学園妖怪とか幽霊のお話滅茶苦茶多いけれど」
「あの博士もその中に入ってるね」
「そうよね」
「あの博士って仙人さんでしょ」
 かな恵が言ってきた。
「確か」
「仙術やってるから?」
「私はそう聞いたわよ」 
 こう一華に話した。
「何でもね」
「そうなの」
「あれっ、あの人妖怪だって聞いたぞ」
 成海の言葉だ。
「何百年も生きていてな」
「妖怪になったの」
「そうだってな」
 その様にというのだ。
「俺は聞いてるけれどな」
「妖怪なの」
「そうだってな」
「何か色々言われてる人なのね」
「時々お姿見るけれど」
 かな恵はさらに話した、一華に対してそうしながら頭の中で幼稚園児の頃からの記憶のことを話した。
「子供の頃から雄型変わってないわよね」
「あっ、そういえば」
 一華もそうだと応えた。
「あの人ってね」
「お姿変わってないでしょ」
「ずっと小柄でお顔全体がお髭だらけで」
「髪の毛も長めで左右に伸びていて」
「どれも真っ白で」
 髪の毛も髭もというのだ。
「小柄で」
「子供みたいにね」
「いつも黒いマントみたいな服を着ている」
「そうした外見で」
「ずっとだからね」
「冗談抜きで妖怪かもね」
 達川もこう言った。
「あの人は」
「ううん、謎だらけめ。私実はオカルト好きだけれど」
 一華は考える顔になって述べた。
「あの人自体がそうね」
「あっ、俺も結構」
 達川は一華がオカルト好きだと聞いて答えた。
「そういうのね」
「好きなの」
「そうなんだ」
 一華に笑顔で話した。
「UMAとかも」
「ネッシーとか?」
「ああいうのもお話もね」
 それもというのだ。 
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