| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ハッピークローバー

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第十四話 話をしてその二

「けれどね」
「練習はなのね」
「もうずっと走ってサーキットやって」
「うちと一緒ね、けれど野球部って」
 八条学園は甲子園の常連校であることから言った。
「工業科でも」
「厳しいよ」
「そうよね」
「練習もさ、だから」
「ランニングもサーキットも」
「かなりで」
 それでというのだ。
「もうさ」
「かなり走ってなのね」
「サーキットもしてるさ」
「そうなのね」
「それでさ」
 達川は笑って話した。
「もう毎日脚パンパンだよ」
「筋肉痛?」
「筋肉痛になってまた」
 そうしてというのだ。
「走ってさ」
「走ると逆に筋肉痛収まるわよね」
「けれどまた」
 走ってというのだ。
「なるんだよ」
「それの繰り返しね」
「早く身体なれて欲しい」
「うちの部はそこまでじゃないけれど」
 一華は彼の話を聞いて言った。
「やっぱり野球部はそうなのね」
「そうなんだよ、それで身体動かしてばかりだから」
 それでというのだ。
「腹も減ってさ」
「よく食べるの」
「そうなんだよ、しかも八条学園ってどんな科でも勉強それなりに五月蠅いから」
「体育科でもそうみたいね」
「あそこでもある程度の成績じゃないと」
「言われるのね」
「追試あるし」
 達川はさらに話した。
「成績悪いと試合にもさ」
「出られないのね」
「将来運動ばかりで頭使わないと」
 そうしていると、というのだ。
「スポーツ選手でも先が知れてるっていうから」
「勉強もってことね」
「そっちもしっかりやって」
 そうしてというのだ。
「それなりの成績でいろってさ」
「そういうことなのね」
「それで工業科も」
 自分達の科もというのだ、尚普通科の偏差値は五十八で商業科と工業科は五十六、農業科や水産科は五十五位となっている。こうした科では高いであろうか。
「勉強厳しくてさ」
「ちゃんと勉強してるの」
「そうだよ、しかもうちの学園留学生の子半分じゃない」
「生徒全体のね」
「先生や職員の人にも多いし」
 海外から来た人がというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧