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ハッピークローバー

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第十二話 合コンのはじまりその三

「本当にね」
「そういうものなのね」
「そう言うかな恵もでしょ、勝負下着でしょ」
「成海っちとデートするからね、合コンの後で」
 かな恵は微笑んで答えた。
「デートだと。そういうことしなくても」
「やっぱりでしょ」
「下着はお洒落にするわ」
「じゃあ一緒じゃない、紐パンなんて」
 一華は真剣な顔で語った。
「私としては清水の舞台から飛び降りるつもりで」
「決めて」
「着けてるのよ」
「一華ちゃん下着いつも白で」
「その白の中でもね」
「勝負パンツね」
「パンツだけじゃなくてブラもよ」 
 こちらもというのだ。
「お揃いのね」
「勝負のものね」
「ええ、というか自分も勝負下着で私達によく言うわね」
「合コンとデート違うわよ」
「違ってもよ、デートはもういる人のもので」
 交際相手がというのだ。
「合コンはね」
「これから作る人用ね」
「そう、だからね」 
 それでというのだ。
「違う様で同じでしょ、だから私達もよ」
「勝負パンツね」
「ブラもね」
「というかパンツの話で盛り上がり過ぎでしょ」
 理虹は必死に話をする一華を見て言った。
「一華も」
「そう?」
「そうよ、見せるつもりないでしょ」
「まだね、というか会ってその日に手をつなぐとかもないでしょ」
「まして即座にホテルとか」
「そういうのないでしょ、というかホテルってね」
 一華はそうしたホテルの話もした。
「ないわよ」
「絶対に」
「今はね、付き合ってかなり経って」
「キスとかもしてね」
「それからよ、初対面でいきなりホテルとか」
 その日はというのだ。
「ないわよ」
「実際はそうよね」
「けれどホテルって調べたら凄いわよ」
 こう言ったのは富美子だった、左手に自分のスマートフォンを出してそのうえでホテルのことを検索しながら話す。
「何かとね」
「そうなの」
「ジェットバスとかコスプレとかカラオケとか」
「そういうのがあるの」
「お部屋によってね」
「コスプレって」
「制服とかアニメキャラとかね」
「そうした服があるの」
「うん、調べたらね」
 一華にスマートフォンを観つつ話した。
「そうよ」
「そうしたホテルって今はそうなの」
「他にも露天風呂とかあるしサウナがあるホテルもあるわ」
「何でもあるのね」 
 一華は富美子の話を聞いて言った。
「ただそうしたことをするお部屋じゃないの」
「そうみたいよ」
「ううん、そう聞いたら」
 どうかとだ、一華は考える顔になって述べた。
「行ってみたいけれど」
「じゃあ行く?」
「だからそれは先よ」
 一華は富美子にも強い声で答えた。
「ホテルに行くのは」
「やっぱりそう言うのね」
「そんなのまだまだ先で」
 それでというのだ。 
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