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ハッピークローバー

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第十二話 合コンのはじまりその二

「私もね」
「どうせ一華はいつも通りでしょ」
 富美子はその一華に笑って言った。
「白でしょ」
「色はね」
「やっぱりね、一華って下着絶対に白なのよね」
 このことを知っていて言うのだった。
「だからね」
「そうだって思ったのね」
「そうしたらやっぱりじゃない」
 一華に笑ったまま話した。
「白って」
「いや、それがデザインがね」
 色はいつも通りでもとだ、一華は富美子にドヤ顔で語った。
「違うのよ」
「まさかと思うけれどスケスケとかティーバックとか」
「いや、紐なのよ」
「紐パンなの」
「そうなのよ」
 そうした下着だというのだ。
「これがね」
「そうなのね」
「そう、だからね」
「勝負下着なのね」
「こうした時の為に買っておいたね」
 そうしたというのだ。
「それなのよ」
「紐ね、やるわね」
「でしょ?私も本気よ」
「服はあえてラフな感じにしてるけれど」
「中身はね」
 それはというのだ。
「凄いから」
「そういうことね」
「ううん、皆いつも通りでいいよ」
 かな恵が言ってきた。
「私はそうだしね」
「何言ってるの、あんただって結構なものじゃない」
 一華はそのかな恵にややむっとした顔で言った。
「見れば」
「そう?」
「そうよ」
 ピンクのドレスの様なワンピースで髪も化粧も整えている彼女を見てそのうえで語った。
「かなりね」
「そうなのね」
「それで下着はどうなのよ」
「ピンクの普通のよ」
 かな恵は一華におっとりとした笑顔で答えた。
「それよ」
「下着は普通なの」
「いつも着けてる様なね」
「そうなのね」
「別にオーディションとかに行くわけじゃないから」
 かな恵はこうも言った。
「だからね」
「普通でいいの」
「普通のお洒落でね」
 一華にいつものおっとりとした口調で答えた。
「いいのよ」
「かな恵としてはそうなのね」
「そう、あとね」
「あと?」
「皆パンツまでしっかりしてきたのね」
 かな恵はこのことにも言うのだった。
「そうなのね」
「だってね、勝負の時でしょ」
「だからなの」
「もう自然にね」
「下着までなのね」
「お洒落するわよ」
 そうするというのだ。 
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