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ドリトル先生とめでたい幽霊

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第三幕その七

「略してね、それでオダサクさんとも織田作さんとも言われるよ」
「それ大阪っぽいね」
「大阪って神社もさん付けだしね」
「役職の人もね」
「住吉さんとか社長さんとか呼んで」
「何とかさんって呼ぶこと多いね」
「そうだね、『はん』って呼ぶ時もあるけれどね」
 大阪ではというのです。
「さん付けが多いよね」
「それも大阪の特徴だね」
「親しみやすい表現だよね」
「大阪っぽくて」
「愛嬌があるわね」
「そうだね、それでこの人もね」
 織田作之助もというのです。
「織田作さんって呼ばれてるんだ」
「本当に親しみやすいですね」
 トミーも笑顔で言ってきました。
「その呼び方は」
「大阪ならではだね」
「全くですね」
「本当に大阪はね」
 先生は笑顔で言いました。
「親しみやすい、愛嬌と人情のあるね」
「素敵な街ですね」
「気取りがなくてね」
「親しみやすい街ですね」
「町人の町だからね」
 それ故にというのです。
「飾らなくてね、明るくて活気に満ちていて」
「そして賑やかで」
「楽しい街だよ」
「本当にこんな街他にないですね」
「世界の何処にもね、ではね」
「今からですね」
「串カツを食べようね」
 この大阪の食べものをというのです。
「そうしようね」
「それでは」
 トミーも笑顔で頷きます、そうしてです。
 皆で串カツ屋に入りました、そこで沢山の串カツとビールを頼みました。そのうえで皆で飲んで食べはじめますが。
 先生は串カツを食べてビールを飲んで言いました。
「最高の組み合わせの一つだよ」
「串カツとビールはね」
「こんないい組み合わせないよね」
「ビールってお好み焼きやたこ焼きにも合うけれど」
「それでもね」
「串カツにもなんだよね」
「こちらでも最高だね、ビールはどの国にもあるけれど」
 それでもというのです。
「串カツとの組み合わせは」
「最高過ぎるよ」
「どっちもどんどん進むわ」
「これこそ神の組み合わせよ」
「本当にね」
「これも大阪なんだよ」
 先生はにこにことして言いました。
「串カツもまたね」
「キャベツもいいね」
 老馬はこちらも食べています。
「串カツを食べながらこちらもだけれど」
「胸やけを防ぐんだよね」
 ホワイティも齧っています。
「串カツを食べ過ぎた時に」
「この組み合わせもいいわ」
 ポリネシアも太鼓判を押します。
「キャベツがあるのも」
「キャベツが無料なのはいいことだよ」
 チーチーはこのことをよしとしました。
「サービスいいよね」
「このサービスもいいね」
「大阪ならではね」
 チープサイドの家族も言います。 
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