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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第四百八十二話 スサノオの思惑その十八

「それでもな」
「わかるな」
「相当な人だからな」
「うむ、何事も百戦錬磨のだ」
 そうしたというのだ。
「先生だからな」
「だよな、凄い人生経験積んでるよな」
 桐生が見てもだった、久秀は。
「校長先生もそうでな」
「わしは色々あり過ぎてな」
 道三は笑って自分の頭を右手で撫でて話した。
「この通りだ」
「ここでもそれ言うんだな」
「ははは、男性ホルモンが多くなり過ぎてな」
 その結果だというのだ。
「こうなった」
「そうなんだな」
「わしも若い頃はふさふさだった」
「それがか」
「この通り一本もなくなった」
 自分から言うのだった。
「そして今あるのはだ」
「後悔なんだな」
「それのみだ」
「そうか」
「これでも若い頃はイケメンだったが」
 髪の毛があるだけでなくというのだ。
「ライダー諸君の様にな」
「そういえばどの人も整った顔立ちしてますね」
 信行は道三のその言葉に頷いた。
「背も高いですし」
「体格もしっかりしておってな」
「恰好いいですよね」
「これで少し女の子に興味があればだ」
 それならというのだ。
「普通にだ」
「もてていますか」
「若い頃のわしの様にな」
「そこでまたそう言います?」
「事実だからな」
「だからですか」
「何度も言うぞ」
 信行に笑って返した。
「ライダー諸君はな」
「もてますね」
「リア充間違いなしじゃ」
「ここでそう言っていいのはお前だけだけれどな」
 義晴はこう信行に言った。
「けれどな」
「ライダーの人達もだね」
「そうなるだろ」
「僕もそう思うよ」
 信行自身もだった。
「やっぱりね」
「自覚あるよな」
「長政と一緒にいるからね」
「待て、私はだ」
 女湯からその長政の慌てた声がきた。
「もう公になっているがだ」
「男だってね」
「そうしたことになっていたからな」
「けれどもうね」
「交際しているからか」
「いいんじゃないかな」
「そうなるか、しかしな」 
 それでもとだ、長政は難しい声で述べた。男湯からは見えないが実は顔もそうしたものになっている。
「出来ればな」
「僕達が交際していることはだね」
「言わないでおこう」
「そうだね、言いふらすのもね」
「恥ずかしいいや無粋だ」
「だからね」
「うむ、そうしていこう」
 こう長政に言うのだった。
「いいな」
「それじゃあね」
「こうしたことを普通に話せるのがリア充だ」
 道三は腕を組んで言い切った。
「そしてライダー諸君がその気になればだ」
「なれますね」
「間違いなくな」
「まあ俺達そういうことに興味はないからな」
 猿渡が述べた。
「一人からだけな」
「愛情が得られればいいか」
「それでもリア充なんてことにはな」
「興味はないか」
「そうなんだよ」
「では他のことにか」
「そういうことでな」
 道三に確かな声で述べた。
「宜しくな」
「よくわかった、ではな」
「ああ、この話はこれで終わりってことでいいか」
「そうしよう、では風呂の後はな」
「寝ような」
「じっくりとな」
 道三はこうも言った、そしてだった。
 戦士達は身体も労わった、その後で眠りに入ったが誰もが泥の様に眠りそのうえで疲れを癒したのであった。


第四百八十二話   完


                   2021・8・1 
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