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ハッピークローバー

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第七話 テストの結果はその五

「そうそうね」
「いないわよね」
「お寺とか神社には関係あってもね」
「あれよね、テキ屋さんとか賭場とか」
 留奈が言ってきた。
「お祭りとかやったら」
「神社とかお寺の境内でやってたから」
「それで縁があったのよね」
「昔からね」
「それで場所代支払ってたし」
「そのテキ屋さんや賭場がヤクザ屋さんの元で」
「それでお付き合いがあるけれど」
 寺や神社はというのだ。
「キリスト教も」
「あっちもなの」
「日本じゃ然程だけれど」
 縁はないがというのだ。
「マフィアってシチリアでしょ」
「イタリアのね」
「あそこイタリアでカトリックで」
「ああ、ローマもあるしね」
 イタリアにはとだ、一華も言った。
「バチカンのある」
「だからね」
「マフィアの人が信者さんだったりして」
「関係はね」
「あるのね」
「そうみたいよ」
「信者さんは信者さんだから」
 それでとだ、一華は考える顔になって言った。
「それで」
「成程ね」
「あと信者さんがヤクザ屋さんってことも」
「あるわよ」
「日本でも」
「そういうことみたいよ」
 留奈は一華に話した。
「どうもね」
「そうなのね」
「それでね」
 一華にさらに話した。
「宗教関係はね」
「ヤクザ屋さんと関係深いのね」
「私達よりずっとね」
「そういうことね」
「何でも表と裏があるって言うけれど」
「それは裏ね」
「ヤクザ屋さんの話はどうしてもね」 
 否定出来ないというのだ。
「あるのよ」
「そういうことね」
「宗教にはね」
「そりゃヤクザ屋さんが檀家ってことも」
 かな恵がここでまた言った。
「あるわね」
「そうよね」
「宗教って日本だと」
「私達の国だと?」
「来る者は拒まずだしね」
「カルトだと無理矢理よね」
「それもあるわね」
 おかしな宗教ではというのだ。
「それで洗脳してね」
「操るのね」
「カルトはそうするし」
「普通の宗教でも」
「檀家さんっていうか信者さんいないとどうにもならないから」
 それでというのだ。
「やっぱりね」
「ヤクザ屋さんでもなのね」
「信者さんになりたいって言ってきたら」
「迎え入れるのね」
「そうみたいよ」
 そうした状況だというのだ。 
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