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ハッピークローバー

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第六話 中間テストその二

「小学校の時からね」
「二に近い三ね」
「そうなの」
 実際にというのだ。
「これがね」
「そうなのね」
「だからね」
「今も公式わかって」
「よかったわ、赤点は絶対に取らないから」
 富美子はペンを片手に強い声で宣言した、全員教科書とノートを開いて真面目に勉強をしている。
「そうするから」
「頑張ってね、私もね」
 かな恵も言った。
「こうしてね」
「勉強して」
「赤点取らない様にするから」
「かな恵も数学苦手よね」
 富美子はそのかな恵にも言った。
「昔から」
「そうなの、数学だけはね」
 かな恵自身否定せずに答えた。
「どうしてもね」
「数学は苦手よね」
「だから正直言って今日勉強会して」
「嬉しいの」
「かなりね」
 こう言うのだった。
「お陰で色々わかったわ」
「赤点大丈夫?」
「多分ね」 
「多分なの」
「取りたくないけれど」 
 それでもとだ、富美子に答えた。
「テストって受けないとわからないでしょ」
「どうなるか」
「その時体調悪かったり名前書き忘れたい知ってる問題なかったり」
「そうしてなのね」
「悪い場合もあるから」
 それでというのだ。
「確実にはね」
「言えないのね」
「うん、出来る限りそうならない様にしてるけれど」
「テスト前とか期間中こそしっかりしないとね」
 留奈はかな恵の言葉を聞いて言った。
「やっぱりね」
「そうよね」
「しっかり寝てね」
「栄養のあるもの食べてね」
「夏は涼しく冬は暖かくね」
「そうしないとね」
「身体壊すから」
 だからだというのだ。
「テストの時こそね」
「体調管理はしっかり」
「そうよね」
「うちのお父さんなんてね」
 理虹は問題を解きながら話した。
「大学の時にお腹壊して」
「どうなったの?」
「その朝正露丸飲んでね」
 そうしてというのだ。
「何とか抑えてね」
「テスト受けたの」
「合格したけれど急にお腹がおかしくなって」
 それでというのだ。
「次の日テストなのにって真っ青になったらしいわ」
「それは大変ね、私の親戚もね」
 富美子も応えて話した。
「牡蠣にあたってね」
「ああ、牡蠣にあたったらきついのよね」
「一日二十回トイレに行って」
 そうしてというのだ、事実牡蠣にあたった場合恐ろしいことになる。慢性的な下痢に苦しむことになるのだ。 
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