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麗しのヴァンパイア

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第四百二話

                   第四百二話  四時になって
 クラウンのメンバーは四時までじっくりと遊んだ、その後でプールサイドから浴場スーパー銭湯の様なそこに入り。
 サウナに入り普通のお湯や炭酸湯、ワイン湯も楽しんだ。その中で美樹は遂に髪の毛をほどいたが。
 赤音はその美樹を見て言った。
「滅茶苦茶可愛いわよ」
「そう?」
「普段のポニーテールもいいけれど」
 それでもとだ、一緒に湯舟に入りながら話した。
「けれどね」
「髪の毛をほどいてもなの」
「ええ、かなりね」
 こう言うのだった。
「可愛いわよ」
「そうなの」
「だからね」
 それでというのだ。
「お風呂の時とか寝てる時だけじゃなくて」
「普段でも?」
「ほどいた時があってもね」
「いいのね」
「そう思うわ」
 こう言うのだった。
「だからこれからは」
「ううん、私としては」
 美樹は赤音に答えた。
「普段はね」
「ポニーテールの方がいいの」
「そうなの」
 そうだというのだ。
「髪の毛がまとまって動きやすいからね」
「それでなの」
「髪の毛長いと汗をかいたらまとわりついたりするでしょ」
「あっ、それはね」
 あるとだ、赤音も答えた。
「あるわね」
「それが嫌だから」
「普段はポニーテールにしてるの」
「走っても髪の毛が動いてお顔や手に触れて邪魔にならないし」
 このこともあってというのだ。
「それでね」
「ほどくのはあまり、なのね」
「ええ、けれどそんなに可愛い?」
「ええ、物凄くね」
 赤音はまた答えた。
「そうよ」
「そうなのね」
「これがね」
 赤音はそのことは事実だと答えた、髪の毛をほどいた時の美樹はとても可愛いと。語るその顔は真剣なものだった。


第四百二話   完


                  2021・9・12 
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