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ハッピークローバー

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第四話 テスト勉強その三

「そうするか」
「ロックで」
「ああ、そしてな」 
 そのうえでというのだ。
「試してみるか」
「そうするわね」
「コップ一杯でもな」 
 それだけでもというのだ。
「飲むといい」
「じゃあそうさせてね」
「今度な、あとだ」
「あと?」
「テキーラやバーボンもだ」 
 こうした酒もというのだ。
「強いからな」
「どれも蒸留酒よね」
「中国の老酒も強い」
 この酒もというのだ。
「だから飲む時は注意するんだ」
「あとジンとかラム酒も」
「強いぞ、ウォッカは言うまでもないしな」
 ロシアのこの酒は特にというのだ。
「気をつけて飲むんだ」
「そうしていくわね」
「お酒の飲み方も大事だ」
 父は真顔で話した。
「特にスピリチュアルはな」
「スピリチュアル?」
「アルコール度九十七のお酒だ」
 父は一華に真顔で話した。
「これは凄いぞ」
「殆どアルコールよね」
 その度数を聞いてだ、一華は引いて応えや。
「それって」
「ああ、だからだ」
「飲む時はなのね」
「注意しろ」
 くれぐれもというのだ。
「いいな」
「そうするわね」
「半端じゃないからな」 
 そのスピリチュアルはというのだ。
「飲む時はな」
「ほぼアルコールだから」
「お父さんも一度飲んだが」
「大丈夫だった?」
「少し飲んだだけだったが」
 それでもというのだ。
「次の日二日酔いになった」
「そうだったの」
「だからな」
 その経験からの言葉だった。
「スピリチュアルはな」
「飲まない方がいいのね」
「もうあれは極めつけだ」
 酒の中でもというのだ。
「そうそう飲めるものじゃない」
「だから」
「今はせめて焼酎だ」
 これ位だというのだ。
「普通に飲むならな」
「ウイスキーはロックで」
「飲むにしても少しだな」
「それ位にすべきなのね」
「やっぱり強い酒は慣れないとな」
 さもないと、というのだ。
「それからでいい」
「そうなのね」
「一華は飲みはじめたばかりだからな」
「かな恵ストロング好きだけれど」
 ここで彼女の話もした。
「あのお酒はいいの」
「ワインより弱いしな、だからな」
「いいのね」
「ああ、兎に角蒸留酒はな」
 かなり強い酒はというのだ。 
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