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オズのラゲドー氏

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第三幕その八

「オズの国のノームというと」
「あの人が一番有名だからね」
 神宝は胡桃を食べながら言いました。
「自然と名前が出るね」
「そういえばあの人今はオズの国で陽気に暮らしていて」
 カルロスはソーセージを口にしています、見ればソーセージにサラミ、クラッカーといったものもあります。
「お家もあるね」
「あの人かしら」
 ナターシャは考えながら言いました。
「そうなのかしら」
「可能性はあるわね」
 トロットが答えました、この娘も真っ赤になっています。
「オズの国は旅が盛んだからね」
「好きな人も多いですね」
「だからね」
 それでというのです。
「あの人がここに来ていても」
「有り得ますね」
「そうよ。特にノームは地中で暮らしていて」
「地中が好きですね」
「それでここに旅で来ていても」
 それでもというのです。
「おかしくないわよ」
「有り得ますね」
「そうよ」
 実際にというのです。
「そうしていてもね」
「そうなんですね」
「ただそのワインを十本空けた人がラゲドーさんか」 
 このことはといいますと。
「わからないわ」
「まだですね」
「そのことはね」
「ノームの人も多いですし」
「何百万かおられるわよ」
「そう言うと多いですね」
「オズの国には色々な人がおられるわね」
 トロットはチーズを食べてからナターシャにお話しました。
「そうね」
「はい、沢山の国があって」
「人間でもね」」
「色々な人がおられますね」
「オズの国はアメリカが反映されるから」
 そうした国だからだというのです。
「白人の人もアフリカ系の人もラテン系の人もアジア系の人もね」
「おられますね」
「ネイティブの人だってね、そして人間族以外にも」
「そのノームの人に」
「エルフ、ドワーフ、ホビット、ダークエルフ、リザードマンと」
「他にもですね」
「人魚もフェアリーもで」
 人間以外の種族のお話もしました。
「本当に色々な人達がいるから」
「ノームの人達にしても」
「何百万とおられるから」 
 そこまで多いからというのです。
「それでね」
「ラゲドーさんとは限らないですね」
「そうなの」
 こうお話するのでした。
「確かに私達の中では一番の有名人でも」
「あの人以外の人の可能性もありますね」
「ええ、それにノームの人達はお酒も好きだし」
「ワイン十本空ける人もですか」
「おられると思うわ」
「そうですか、じゃあそのノームの人にお会い出来たら」
「その時に確めればいいわ」
 そのノームが誰かです。
「そうすればね」
「そうですか、それでは」
「ええ、今はね」
「ワインを飲んで」
「楽しみましょう」
 言いつつさらに飲むトロットでした、こうしたお話をしつつです。 
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