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星河の覇皇

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第七十九部第二章 観戦武官達の動きその三十九

「ならな」
「楽しんでもらいますか」
「仕事は仕事、そしてだ」
「親睦は親睦ですね」
「もっと言えば親睦もだ」
 これを深めることもというのだ。
「仕事だからな」
「軍人特に士官にとっては」
「だからな」
 それ故にというのだ。
「彼等にもだ」
「親睦を深めてもらいますか」
「中央政府軍も入っているな」
「呼ばれています」
「ならいい、確かに連合は中で色々あるが」
 衝突や対立が絶えないというのだ、まさにその中で。
「しかしな」
「それでもですね」
「親睦を常に深め合っているのもしているしな」
「それだけにですね」
「いいことだ」
 このことはというのだ。
「まことにな」
「左様ですね」
 副長もこのことは同意だった。
「確かに連合の中は色々ありますが」
「それでもな」
「親睦を深めることは」
「悪い筈がない」
「左様ですね、では」
「私も今の当直の時間が終わればな」
 その後はというのだ。
「パーティーに出てだ」
「そうしてですね」
「親睦を深める」
「そうされますね」
「是非な、しかし連合は本当に中で揉める国だ」
 艦長は実は集権派だ、連合は比較的一つにまとまるべきであると考えているのだ。各国の権限が強いよりも。
「国はその中で揉めてばかりだとな」
「発展が遅れるとですか」
「考えている、だからな」
「各国間でも中央政府と各国でも」
「出来る限りだ」
 完全でなくとも、というのだ。
「対立が減りな」
「そうしてですか」
「中がまとまっている状態であればいいが」
「それは難しいことですね」
「連合はな」
 まさにというのだ。
「三百以上の国がありだ」
「その上に中央政府があり」
「常に衝突が繰り返されてだ」
「まとまることはないからですね」
「各国軍の間でパーティーが行われるなら」
 それならというのだ。
「それに越したことはない」
「そこで親睦が深まってですね」
「親密になるならな、それでどういったパーティーか」
「何でもです」
 副長は艦長の問いにどういったパーティーなのかも答えた。
「寿司を出した」
「寿司か」
「そのパーティーだそうです」
「では日本軍がか」
「主催です」
「あの軍か、それで寿司か」 
 そう聞いてだ、八条は述べた。
「わかった、ではだ」
「後で、ですね」
「寿司を食べつつな」
「その親睦をですね」
「深めよう」
 是非にと言ってだ、艦長はまずは自分の仕事をしていった。そして当直の時間が終わってからだった。 
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