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オズのラゲドー氏

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第二幕その十一

「いいね」
「そうよね」
「パンとかもいいし」
「お粥もね」
「いいよ、おかずのことも」
 こちらのこともというのです。
「考えてみようか」
「そうね、ハムエッグとか茶卵とか」
「スープはどうかな」
「コーンポタージュかしら」
「和食だとお味噌汁ね」
「それもいいね、和食だとおかずに卵焼き」
 これもと言うカエルマンでした。
「めざしもあるよ」
「色々あるわね」
「全くだね、いやこうしてお話をしていると」
「自然とね」
「楽しい気持ちになって」
 そうしてというのです。
「楽しくね」
「寝ようね」
「そうしましょう」
「丁度いい音楽も聴こえてきたね」
 カエルマンは目をにこりとさせてこうも言いました。
「蛙の鳴き声が」
「川の方からね」
 さっき皆がそれぞれ身体を洗ったところです。
「そうなってきたわね」
「この鳴き声を聴きながらね」
「楽しいことを考えながら」
「そのうえでだよ」
「寝ることね」
「寝る時も」
 このときもというのです。
「やっぱりね」
「心地よく気持ちよく」
「その中でが一番だから」
「音楽もあるとね」
「最適だね」
「音楽によるけれど」
 それでもとです、トロットはこうも言いました。
「こうした音楽はいいね」
「そうだね」
「それじゃあね」 
「この中で寝よう」
「わかったわ」
「いや、いい感じですね」
 ナターシャも蛙達の鳴き声を聴きながら思いました。
「こうした音楽を聴きながら寝られることも」
「そうよね」
「外の世界でもありますが」
「オズの国でもなのよ」
「そういうことですね」
「ではね」
「オズの国でも」
「蛙の鳴き声を子守唄にして寝ましょう」
「わかりました」
 そうしたお話をしてでした。
 皆テントに入ってぐっすりと寝ました、そしてまた旅を続けるのでした。 
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