| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

星河の覇皇

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第七十九部第二章 観戦武官達の動きその三

「そうしていましたが」
「それがですね」
「国防に貢献すると考えていまして」
「この度もですね」
「補給本部にお願いしたのです」
「物資基地の場所の再考とですね」
「移設を、そしてこれなら」
 どの基地も交通上の要地に置かれている、それを見てというのだ。
「満足にです」
「的確な国防が出来ますね」
「そう思います、国境に近い場所にも」
 エウロパやサハラ、マウリアだけでなく辺境宙域についてもだ。
「置いていますので」
「はい、国境のことは特にです」
「考慮されてですね」
「基地を置きました」
 物資のそれをというのだ。
「補給本部としては」
「いいことです、十の軍管区単位で」
 軍集団、即ち四百個艦隊が担当する連合軍において最大の単位だ。
「補給を整えていますので、後は」
「国防省からですね」
「指示があった場合に」
「即座にですね」
「物資を送れる様にしましょう、そして艦隊も」
 実際の戦力もというのだ。
「必要に応じてです」
「送ることですね」
「そちらのシステムも整えていますので」
「そのシステムに沿ってですね」
「運営していきましょう」
「ではその様に」
「はい、今現在国教は平穏ですが」
 連合にとって有り難いことにだ。
「しかしです」
「平穏は永遠ではないですね」
「この世に永遠のものがありません、ですから」
「平穏が崩れた時に備えておく」
「そうしましょう、エウロパやサハラも気になりますが」
 それだけでなくというのだ。
「辺境、先にまだ領土に含めていない無数の星系達の方にも」
「そこにもですね」
「他の知的生命体が存在し」
「文明の規模やレベルが巨大で」
「しかも攻撃的であった場合はですね」
「脅威になりますので」
 連合にとってというのだ。
「ですから」
「辺境もですね」
「国防は油断出来ません」
「戦力を置いていきますね」
「これまで通り、しかも」
「中央政府軍の戦力を」
「艦隊を基準として、そして」
 そのうえでというのだ。
「有事に備えておきます」
「いざ起こった時に即座に対処出来なければ意味がないですね」
「ですから物資基地も整備してもらいました」
 有事の際に的確な補給を軍管区単位で行える様にだ。
「そしてこれで、です」
「問題ありませんね」
「はい、後はです」
「人員の配置転換ですか」
「これまで通り二年か三年で」
 おおよそこの期間でというのだ。
「人員は移動させていきます」
「一つの場所に留まらせないですね」
「若し長年一人の人員が同じ場所にいれば」
「そこに地盤を築いてですね」
「節度使の様になりますので」
 唐代から五代十国時代に地方軍閥化した者達だ、それで五代十国の時には王朝交代の主役であり続けたのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧