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ドリトル先生と幸せになる犬

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第十一幕その九

「先生よく我慢していたね」
「そうよね」
「私達だからあの人達出来るだけ見ない様にして我慢していたけれど」
「先生ずっと穏やかで冷静で」
「紳士だったね」
「流石は先生だね」
「僕も嫌だったよ」 
 先生は本音をここでお話しました。
「ずっとね、けれどこうした気質だから」
「絶対に怒らないし穏やか」
「それが先生だからね」
「それでだね」
「今回も怒らなかったのね」
「それが出来たよ、ただ皆はもう怒る必要はないよ」
 先生は紅茶を飲みつつ皆にこうも言いました。
「彼等の命運はもう完全に決まったからね。これから国崎さんにお話することがあるからね」
「どういうこと?」
「あの人達の命運が決まったって」
「どういうことなの?」
「彼等は赤ちゃんと三人で来たね」
 このことを言うのでした。
「そうだね」
「それがどうしたのかな」
「三人で来たことについて」
「何があるの?」
「すぐにわかるよ、国崎さんのご主人のお兄さんは弁護士だし」
 ちょっと前に警察や児童相談所も確実にお話を聞く権威あるお仕事に就いている人だというのです。
「これで終わりだよ」
「あの二人がそうなる」
「それはわかるけれど」
「どうしてそうなるのか」
「ちょっとわからないね」
「その時にわかるよ」
 ここでもこう言う先生でした。
「その時を見てね」
「先生がそう言うならね」
「それじゃあね」
「僕達も観させてもらうよ」
「今後の成り行きをね」
「彼等はふわりの親になれなかったし」
 先生は今度は遠い目になって言いました。
「人の親にもだよ」
「なれなかった」
「そうなんだ」
「そしてなんだ」
「もう命運は決まっているのね」
「既にね、神様も人も見ているから」
 それでというのです。
「遂に最後の天罰が下ることが決まったんだ」
「天罰だね」
 王子は先生の今のお話に言いました。
「これまで随分受けて来てたね」
「親戚全員から縁を切られてね」
「会社でも邪険にされて」
 ご主人がというのです。
「インスタグラムも炎上してね」
「ふわりを捨てたことを平気で言い続けてね」
「二人共ね」
「そしてご近所の人達にもだよ」
「このことで嫌われて」
「そうして天罰を受け続けてきたけれど」
 それでもというのです。
「一切反省しなくてね」
「遂にだね」
「最後の天罰を受けるんだ」
「このことが決まったんだね」
「そうだよ」
「自業自得ですが」
 トミーが言ってきました。
「ですが」
「悲しいね」
「はい、自分の悪い行いと醜さに気付かないことは」
「僕もそう思うよ」
 先生はトミーに答えました。 
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