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僕は 彼女の彼氏だったはずなんだ

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6-⑻

 僕も、会社に慣れてきた頃、社長から、牛すじを使って、何か新しいものを考えてくれと言われていた。僕の職場には、入社10年の女性、友部さんと、やはり女性で短大の栄養学科をでた3年目の天野原さんと僕で、製品開発を行っている。

 他にも、東南アジア系のスープも開発中なので、僕が言われた牛すじの方は、なかなか進まなかった。なんか、僕は直接社長から言われたものだから、責任感じていたのだが・・。

 僕は、思うところがあって、松永さんの店を訪ねた。お昼の営業が終わる頃を目指していた。お店に顔を出すと、土曜日なので、席はかなり埋まっていた。

「おぉ 久し振りですね どうしたのかな、こんなところまで」

「何となく 松永さんの料理、改めて、食べたことなかったので・・」

「そうだったかなぁー まぁ 座ってくれ なんでも、お好きなものをどうぞ」

 僕は、ハンバーグのデミソースをと注文した。食べてみると、向こうのナカミチのものより、ソースがクリーミィぽいなと感じた。僕が牛すじに合わせようと思っているのは、こんな感じかなと感じていた。他の客が全て帰った後も、僕は粘っていた。

「なんか お話があるのかな 向こうの店はお嬢さんが頑張って、調子良いみたいだね」

 僕は、会社で今やっていることを話した。クリーミィなデミソースを求めていることも。松永さんは、いろいろと教えてくれて、違うソースの提案もだしてくれた。

 その後、美鈴の話になった。松永さんは、少し、心配だと言って話し始めていた

「あんまり、急に店の客数が伸びて行くと、マークされるからなぁー。特に、シャルダンなんかはもう注目というか、敵対してくると思う。これから、いろんな手を打って来るだろう。今までは、軽く構えていたんだろうが・・」

「そうなんですか オープンの時は、少し、嫌がらせみたいなのあったみたいですけどね」

「あんなのは、どこの店に対しても、あんなもんだろうけど 今では、少しばかり脅威を感じていると思う あそこは、チェーン店だから、あそこの店舗自体が売り上げ落ちても、全体でみれば、大したことではないんだが、「ナカミチ」という名前に対しての昔の負い目があるはずだからな こっちの考えすぎでなければいいんだけど」

「そうですよ 向こうは大手なんですし、相手になんかしてないと思いますけど」

「でも、それに立ち向かおうと思っている、お嬢さんが心配だよ へたをすると向こうもつぶしにかかってくるからな お嬢さんが、今よりも大きい店を考えていることを聞いているか?」

「ええ 聞いたことがあります まだ、今の店も1年も経たないのでどうかなって思いますけど」

「そうだよな すこし、焦っているんだよ こころの中では、あの時の悔しさがあるんだろうな ワシだって、それはあるが お嬢さんは、社長のことが、本当に好きなみたいで、あそこが許せないんだよ もしかしたら、それを目標に頑張ってきたのかなも」

「それは僕も感じことがありますけど、そうであっても、僕は美鈴に協力するって決めましたから」

「そうか 頼むよ お嬢さんも、いい理解者見つけたかもな」


 
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