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ドリトル先生と幸せになる犬

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第六幕その十一

「あいつ等がふわりを飼ったと聞いた時に」
「やがて捨てると」
「ええ、邪険にして」
 そしてというのです。
「何時かは」
「そうでしたか」
「そしてです」
「実際にですね」
「保健所に捨てたと聞いて」
 それでというのです。
「すぐにです」
「助けたんですね」
「それでうちで飼いました」
「家族として」
「だから俺達はです」
「ふわりをですね」
「あいつ等の家にいた時よりずっと幸せにします」
 こう言うのでした。
「それで、です」
「一生ですね」
「大事にします」
「家族として」
「そうします」
 先生にも約束するのでした。
「おもちゃじゃないですから」
「そうです、おもちゃじゃないです」
「命あるものは」
「皆そうなんです」
「そしてふわりもですね」
「はい」
 その通りという返事でした。
「ですから」
「それで、ですね」
「はい、絶対にです」
「一生ですね」
「一緒にいますから」
「そうですね、貴方達なら大丈夫です」
 先生も微笑んで言いました。
「これからもこの娘をお願いします」
「ええ、あと動画ですが」
 ご主人は先生に応えながらお話しました。
「今撮ってです」
「そうしてですか」
「投稿しています、毎日」
「それでどうなっていますか」
「ティーカッププードルの女の子はそれ自体が人気があって」
 それでというのです。
「しかもあの外見で頭と性格のよさなので」
「人気が出ていますか」
「はい、もう大人気で」
 それでというのです。
「一回の動画が何十万もです」
「視聴されていますか」
「そうなっています」
「それはいいことですね」
「ええ、これでいいんですね」
「種は蒔かれています」
 先生は微笑んで言いました。
「ですから」
「これで、ですか」
「また一つ起きます」
「そうですか」
「動画の投稿はこのまま続けて下さい」 
 先生はご主人に言いました。
「是非」
「それじゃあ」
「はい、しかし本当にです」
 先生はふわりを見てあらためて思うのでした。 
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