| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

仮面ライダー エターナルインフィニティ

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第四百七十二話 【訓練】流れる汗その十

「誰も困ってないし」
「コブタはそれ以外の能力が高いし成長してるからな」
 リムルはこう言った。
「いいだろ」
「ええ、逆にコブタが理知的だと」
 ラムはリムルに述べた。
「コブタとはね」
「思えないよな」
「かなり」
「あんたは成長しろ」
 苺久保ももは叡山にジト目で言った。
「金ばかりで」
「えっ、幸平じゃなく俺ですか」
「あんた人間的に全く成長しないから」
「料理の腕は成長してますよね」
「けれどまず金よね」
「世の中それが第一じゃないですか」
「人を見捨てないで義理堅くて助けることは助けるけれど」
 いいところもあるというのだ。
「けれど金ばかりなのは」
「駄目ですか」
「成長しないと」
 そのジト目になっている目をさらにジト目にさせて述べた。
「この海で寒中水泳」
「えっ、鮫泳いでますよ」
 見れば背鰭が見える、それも一つではない。
 幾つもある、しかもかなり大きいものもあった。叡山はその海を見てそのうえで苺久保ももに反論した。
「あんなところで泳げば」
「五代さんなら無傷で生還、大丈夫」
「大丈夫じゃないですよ、五代さんならですよね」
 叡山は必死の顔で反論した。
「じゃあ俺だったら」
「グッドラック」
「ってそれって」
「そうなりたくなかったら成長すること」
 人間的にというのだ。
「わかった」
「はい、それじゃあ」
「昔のお兄さんなら」
 露乃は要を見て言った。
「鮫の餌でもいいかも知れないわね」
「俺も殺されたんだよな」 
 こう言ったのは直戸だった。
「確か」
「そうらしいわね」
「今の要君はそんなことしないけれど」
「普通に倫理観がありますからね」
「世界が変わる前だとね」
「そうしてもよかったかと」
「誰が鮫の餌になるものか」
 要は露乃にムッとした顔で言い返した。
「奴村君も言っていいことがあるぞ」
「だから昔のお兄さんならです」
「今の僕じゃなくても酷いじゃないか」
「そうですか」
「全く、確かに昔の僕は酷かったが」
 要もこのことは認めた。
「それでも鮫の餌なんてな」
「じゃあダイオウイカの餌に」
「全然違わないな」
 見れば今度は海にダイオウイカが出ていた。
「それも酷いぞ」
「丁度出ましたので」
 海にとだ、露乃もそれで言ったことを認めた。
「言ってみました」
「全く。しかし南洋だからか」 
 要は海を見て何故鮫やダイオウイカが出るか考えた。
「そのせいか」
「鮫は食えるっす」
 こう言ってこいたのは黒木場だった。
「安心して下さい」
「だからいいのか」
「捕まえ方もありますから」
「鮫は止まったら死ぬからな」
「はい、実はそれ程怖くないっす」
 こう要に話した。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧