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イベリス

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第十五話 慣れてきてその三

「この人がね」
「速水丈太郎さんよね」
「そうなの、店長さんよ」
「小山さん凄い人のお店に行ってるわね」
「どうもそうみたいね」
「そうみたいじゃなくて」
 それこそという口調での返答だった。
「実際にね」
「凄い人なのね」
「占いの世界だとね」
「確かに凄い美形ね」
 別の友人も速水を見て言った。
「この人」
「そうよね」
「ホスト風ではあるけれどね」 
 それがホストに対してあまり印象のよくない人には抵抗があるかというのだ、このことは人それぞれである。
「それでもね」
「かなりの美形よね」
「落ち着いた感じでね」
「それで涼し気で」
「ただ美形なだけじゃなくて」
 こうもだ、咲は言った。
「凄い紳士なのよ」
「そうなの」
「ただ美形なだけじゃないの」
「占いも凄くて」
「それで紳士なのね」
「喋り方も物腰も丁寧で」
 それでというのだ。
「紳士なの」
「ポイント高いのね」
「外見、占いに加えてね」
「性格もいい」
「そうなのね」
「そう、だからね」
 それでというのだ。
「私もこんな人いるんだってね」
「思ってるのね」
「小山さんにしても」
「そうなの、今日もアルバイトあるけれど」 
 咲は友人達にさらに話した。
「速水さんにお会い出来るのよね」
「羨ましいわね」
「とはいっても羨んでも仕方ないけれどね」
「小山さんも偶然スカウトされたっていうしね」
「それじゃあね」
「私運がよかったっていうか」 
 咲は友人達に腕を組んで考える顔になって話した。
「カードの占いの結果らしいから」
「その速水さんのなのね」
「占いで出会って」
「それでアルバイトに採用された」
「そうだったのね」
「そうなの、それでね」
 だからだというのだ。
「私今のお店にいるから」
「不思議なお話ね」
「全部占いって」
「まあ占い師さんだからありだけれど」
「カードの占いで出会って採用されたって」
「かなり不思議よ」
「そうよね、じゃあ今日もそれでゴールデンウィークもね」
 この時もとだ、咲はあらためて話した。
「アルバイト頑張るわね、勿論部活もね」
「そうしていくのね」
「私達も皆部活にアルバイトだし」
「皆頑張っていこうね」
「そうしていきましょう」
 全員で笑顔で話した、そしてだった。
 その後も授業まであれこれと談笑した、そうして咲はこの日は部活はなかったのでそのままアルバイトに出た。
 そこでアルバイトをしていると不意に咲のところに速水が来て声をかけてきた。
「そろそろ慣れてきましたか」
「あっ、はい」
 咲は突然速水が来たので戸惑ったがそれでも応えた。 
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