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エルフと結婚

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第五章

「そのよし悪しを」
「それがどうかしたのか」
「そのことを理解出来るのは同じ域の人だけですね」
「それだけの資質があってこそか」
「左様ですね」
「それはな」
 その通りだとだ、侯爵も頷いた。
「その通りだ」
「ですから旦那様が私に及ばないことはです」
「ないか」
「はい、そして」
 カターニャはさらに話した。
「言うなら私は軍師です、軍師の言うことを決められるのは」
「主か」
「そうですね」
「そして軍師が偉いのではないか」
「軍師は意見を言うだけです」
 それのみだとだ、カターニャは微笑み謙虚な言葉で答えた。
「そのよし悪しを見極め決められるのは」
「主か」
「そして旦那様は主です。私の言葉を認めて下さったからその様にされましたね」
「それはな」
 その通りだとだ、侯爵は確かな声で答えた。
「また言うが私は内政の家で生まれ育ちな」
「内政を学ばれて」
「内政で国に奉職してきた」
「それ故にですね」
「わかる」 
 内政についての政策のよし悪しがというのだ。
「その自信がある」
「経験に基づいて」
「確かにな。それでか」
「はい、旦那様が認めて下さったので」
 自分の意見をとだ、カターニャはまた答えた。
「私の考えが生きています。そしてそのことが」
「そなたも嬉しいか」
「そうなのです」 
 まさにというのだ。
「実に」
「そうなのだな」
「はい、これからの私の考えがいいと思われれば」 
 その時にというのだ。
「宜しくお願いします」
「それではな。だがそなたを妻に迎えてよかった」 
 侯爵は妻の言葉を受けてから自分から述べた。
「実にな」
「それは私の政への考えがいいからですか」
「最初は国同士、種族同士、家同士の結び付きを強める為のな」
「貴族の家の結婚でしたね」
「それに過ぎないと思っていた」
「私もです。実は人間との結婚は」
「そなたもそう思っていたか」
 侯爵はこのことは妻もかと思いつつ述べた。 
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