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新ヘタリア学園

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第千二百五十九話  馴れるものか

第千二百五十九話  馴れるものか
 オーストリアがこの世の終わりの様なお顔になってフランスに言いました。
「先程私の家にある少年が来ました」
「ああ、詰襟で菱形の目のな」
「彼がポストに何か入れますと」
「迷惑メールが来たんだよな」
「貴方もですね」
「だから今こうなってるんだよ」
 見ればフランスも凄いお顔です、まるで仏滅の様な。
「嫌なもの見たぜ」
「私に言われても困りますが」
「お前もわかってるだろ、これがあいつだよ」
「委員長ですか」
「もうあれこれ言っても仕方ないからな」
「そうですか、しかし馴れないですね」
 オーストリアさんはそのお顔のままこうも言いました。
「彼の行動には」
「馴れるだけでもかなり特殊技能だぞ」
「やはりそうですね」
「俺も全然馴れねえよ」
 流石のフランスもです。
「というかあの少年来たな」
「はい、いいものが届きません」
 そもそもそれを届けるのが仕事になっているからです、幽界には行かないでそうして働いているみたいです。


第千二百五十九話   完


                 2021・6・2
 
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