| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

オズのジンジャー将軍

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第四幕その八

「それで一緒に暮らせて」
「将軍はいい奥さんなんだね」
 臆病ライオンはミルクを飲みながら思いました。
「本当に」
「そうだね」
「お家は凄く奇麗だったしね」
 かかしと樵も場にいて言うのでした。
「もう隅から隅まで」
「あれはいつもお掃除をしてるね」
「だから奇麗だったね」
「お家の何処もね」
「お皿だってどれも奇麗で」
 アン王女はお茶を飲みつつ言いました、中国茶です。
「キッチンも奇麗だったわ」
「お陰で私達がすることはあまりなかったわ」
 ドロシーも言いました。
「本当に」
「僕達二人でいつもお掃除しています」
 ここでお話したのはご主人でした。
「他の家事も」
「お二人で、なのね」
「手分けしてしています」
「そうなのね」
「はい、ただお料理は」
 こちらはといいますと。
「妻がこれだけはって言って」
「将軍がなのね」
「いつもしています」
「お料理は子供の頃から好きで趣味だから」
 それでというのです。
「いつもさせてもらっています」
「趣味なの」
「そうです、ですから」
「いつも貴女がしているのね」
「ただ食材を切る位はしています」
 ご主人はそのことはとお話しました。
「それは」
「それはお手伝いね」
「そうしたことはしています」
「そうなのね」
「ただ」
「お料理はなのね」
「全部奥さんがしています」
 将軍を見ながらお話しました。
「いつも」
「成程ね」
「他の家事はお仕事も全部一緒にしていますが」
「将軍みたいに働く人が奥さんだと」
 アン王女は思いました。
「ご主人は幸せね」
「実際そう思います」
 ご主人もこう答えます。
「本当に」
「そうよね」
「ううん、本当に将軍は変わったね」
 ジョージは餃子を食べながら思いました。
「叛乱の時とは」
「あの時は威勢のいいお姉さんだったのがね」
 恵梨香は八宝菜を食べながら言いました。
「それがね」
「もう立派な奥さんだね」
 神宝は担々麺を食べつつ言いました。
「そうなったね」
「赤ちゃんもいるから」
 ナターシャは唐揚げを食べています。
「お母さんね」
「はい、私達のいいお母さんですよ」
 ふわりがミルクを飲みつつ言ってきました。
「とても素晴らしい」
「いつも優しくて穏やかで」
 サフランは言いつつご飯を食べています、ご飯も中華風に蒸して作ったものです。
「僕達に怒ることもないんですよ」
「本当に変わったね、将軍は」 
 カルロスはミルクを飲みながら思いました。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧