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新ヘタリア学園

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第千二百四十一話  無類の聞き上手

第千二百四十一話  無類の聞き上手
 桂さんは陸軍の偉い人でした、それで山縣さんの側近中の側近でしたが。
 人の話を聞く人でした、それでです。
「あの人には何でも話せるな」
「どんなことでも聞いてくれるし」
「お会いしてると心を持っていかれそうだ」
「あんな聞き上手の人はいないよ」
「いやあ、そうでもないでありますよ」
 桂さんはにこにことして言いました。
「私はただ聞いているだけです」
「その聞き方が凄いのですよ」
 日本が桂さんに言いました。
「桂さんは」
「そうでありますか」
「私はここまでの方にはそれ程お会いしていません」
 人のお話を聞く人についてです。
「まさに無類のです」
「聞き上手でありますか」
「これは特技です」 
 そこまでのものだというのだ。
「その為人が集まります」
「そうでありますか」
 にこりと応える桂さんでした、その笑顔も凄くいいです。山縣さんと違って好かれる人だったのです。


第千二百四十一話   完


                  2021・5・24

 
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