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オズのジンジャー将軍

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第二幕その十一

「しっかり守っていかないとね」
「そうだよね」
「今ここで思ったなら」
「これからもずっとそうしていかないとね」
「絶対にそうすべきだわ」
「その通りよ、オズの国は色々な人がいるけれど皆同じでしょ」
 ドロシーも言うことでした、今は抹茶プリンを食べています。
「人も生きものも」
「そうですよね」 
 カルロスが応えました。
「だからいい国なんですよね」
「新種も種族もね」
 そうしたものもというのです。
「関係ないでしょ」
「ええ、本当に」
「皆が喋るし」
 このことも言うのでした。
「そして心があるわね」
「そうですね」
「だからね」
「オズの国では誰もが同じですね」
「皆オズの市民よ」
 ドロシーははっきりとした声で言いました。
「権利を持っているね」
「だから平等ですね」
「そして公平よ」
 そうだというのです。
「私達はね」
「そして将軍もですね」
「オズの市民だから」
 それ故にというのです。
「ちゃんと守ってくれているの」
「そういうことですね」
「ええ、それでその将軍が作ってくれたものをね」
「こうしてですね」
「楽しみましょう」
「ミルクも飲んでね」
 将軍は飲みもののお話もしてきました。
「こちらも遠慮なくね」
「果樹園の中にミルクが湧き出る泉があってね」 
 ご主人も言ってきました。
「それでなんだ」
「ミルクもですね」
「好きなだけ飲めるんだ」
「そうなんですね」
「だからね」
 それでというのです。
「皆こちらもね」
「楽しんで、ですね」
「遠慮は無用でね」
 そのうえでというのです。
「飲んでね」
「そうさせてもらいます」
「実はワインが出る泉もあるのよ」
 将軍は笑ってお話しました。
「こちらもね」
「ワインもですか」
「ええ、けれど貴方達は子供だから」
 それでというのです。
「お酒は関係ないわね」
「飲めないです」
 カルロスは将軍にすぐに答えました。
「残念ですが」
「そうね、だからね」
「それで、ですね」
「このことは関係ないわね」
「そうですね」
「だからね」
 それでというのです。
「ミルクも楽しんでね」
「そうさせてもらいます」
「ミルクも美味しいよ」
 臆病ライオンはそのミルクを飲んでいます、今度はフレークも一緒でなくそのまま飲んで楽しんでいます。
「こちらもね」
「そうだね」
 カルロスも実際に飲んでみてわかりました。 
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