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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第四百六十一話 空を駆る少女達その十三

「私は妹でした」
「僕がお姉さんなんだ」
「そして私は科学者でして」
「僕はウィッチで階級は中尉なんだ」
「ゲルトルート=バルクホルンだ」
 最後の少女は空軍の敬礼で強い声で答えた。
「階級は少佐だ」
「この方々はエース中のエースでして」
 静夏が説明を補足した。
「もう凄い人達なんですよ」
「そんなに凄いんだ」
「はい、お二人共ネウロイを三百以上撃墜されている」
「それは凄いね」
「そうですよね」
 静夏は常盤の言葉に笑顔で応えた。
「私も目標にしています」
「けれど静夏の一番の目標は芳佳だよね」
 エーリカは静夏ににこりと笑って突っ込みを入れた。
「何と言っても」
「そ、それは。宮藤少尉は何といっても」
「ずっと一緒にいるしね」
「目が離せないところもありますが立派な方なので」
 顔を赤くさせてあたふたとさせながら話した。
「ですから」
「その通りだ、宮藤は確かに身体が勝手に動くが」
 ゲルトルートも言ってきた。
「だが素晴らしいウィッチだ」
「そうですよね」
「服部が憧れるのも当然だ」
「ですから何といっても」
「第一の目標はだな」
「宮藤少尉です」
「あの、私そんなに立派じゃないよ」
 芳佳本人はこう言った。
「全然ね」
「そう言われるところが尚更です」
「いいんだ」
「はい」
 芳佳本人にそうだと答えた。
「素晴らしいのです」
「そうなんだね」
「確かに最初はどうにもと思いましたが」
 最初に空母で欧州まで向かった時はというのだ。
「ですが今は違います」
「私が憧れなんだ」
「はい、これからも永遠に」
「私よりも他の人にって思うけれど」
「そう思うからって静夏さんも言ってるし」
 常盤は戸惑う芳佳に突っ込みを入れた。
「俺が思うに謙遜して自分はって思えるのがね」
「むしろいいのだよ、驕り昂ればそれまでだ」
 ウォズも言ってきた。
「最早な」
「はい、それはわかります」
 芳佳はウォズにも応えた。
「慢心は禁物ですね」
「そうなのだよ」
 まさにという返事だった。
「それが一番怖いのだ」
「よくわかっておられるな」
 ゲルトルートはウォズのその言葉を聞いて言った。
「貴方は」
「戦いを経ているとな」
「おわかりになることですね」
「そう。慢心をした時こそ」
 まさにその時こそというのだ。
「敗北の時だ」
「全く以てその通りです」
「そしてそれがなくなった時に」
 慢心しなくなった時にというのだ。
「人はさらに強くなる」
「その通りですね」
「ではそのことも肝に銘じつつ」
「ショッカーとの戦いをですね」
「行っていこう」
 是非にと言うのだった、そしてだった。
 戦士達はさらに先に進んでいった、話をする前に既に多くの戦士が出会っていたがそれはまだこれからだった。


第四百六十一話   完


                 2021・2・22 
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