新ヘタリア学園
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第千二百六話 敵であっても
第千二百六話 敵であっても
伊藤さんは国会を開く時にその席を百八十度見える様にしました、そうした形にしたうえで日本に言いました。
「これで国会にいる者全員と対峙出来るな」
「対峙ですか」
「言い合って議論して」
そしてというのです。
「いい考えが出て政策として動く」
「それがいいのですね」
「そしてこれはという人材を見付けたら」
その時はといいますと。
「スカウトするんだ」
「国会でもスカウトですね」
「そう、そうして」
そのうえでというのです。
「日本さんの為に働いてもらうんだ」
「そうですか」
「論戦相手も関係ない」
それでもというのです。
「政策や立場が対立していても」
「優れた人材ならですね」
「それでいいんだ」
ざっくばらんに笑って言う伊藤さんでした、そのお口を大きく開けて笑うそのお姿はまさに英傑のものでした。
第千二百六話 完
2021・5・6
ページ上へ戻る