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ドリトル先生と不思議な蛸

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第八幕その六

「けれどそれがね」
「凄くよくてね」
「もういつもこれでもいい」
「そこまでなってるね」
「本当にね、じゃあ楽しもうね」
 笑顔で言ってでした。
 先生は皆と一緒にサラダにスパゲティ、カルパッチョにアクアパッツァを楽しみました。そうしてです。
 デザートも楽しんで、でした。満足して午後も調査をしました。その中で先生は沖の方にあるものを見ました、それは。
「あれはイルカだね」
「そうだね、イルカだね」
「群れでいるね」
「気持ちよさそうに泳いでるわね」
「背鰭も出して」
「そうしているね」
 時折見える背鰭も見て言います。
「伊勢も沖に出るとね」
「イルカもいるんだね」
「色々な海の生きものがいるけれど」
「イルカもなんだね」
「そうだね、そういえばね」
 こうもお話する先生でした。
「日本人はイルカも食べるね」
「鯨も食べてね」
「それでだよね」
「イルカも食べるね」
「鯨と同じ様に」
「鯨とイルカは同じ仲間だしね」
 このこともあってというのです。
「食べるね、ただどちらかというと」
「鯨だね」
「鯨の方をよく食べるわね」
「日本人は」
「鯨の方が美味しいのね」
「実際に食べてみてもね」
 先生ご自身がです。
「鯨の方が美味しいしね」
「そういえばそうだね」
「僕達も食べてみたけれど」
「イルカより鯨の方が美味しい?」
「やっぱり」
「そうだね、僕は捕鯨反対も言わないしね」
 先生は確かに環境を大事にします、ですがそれは言いません。それは一体どうしてなのかといいますと。
「それは文化だしね」
「日本のね」
「文化は大事にしないとね」
「それでだよね」
「先生は捕鯨反対しないね」
「そうだね」
「そう、そしてね」
 それでというのです。
「鯨を食べることもね」
「否定しないでね」
「先生自身食べてるね」
「日本に来てからだけれど」
「そうしているね」
「だから日本が捕鯨再開したことも」
 このこともというのです。
「正しいと思うよ」
「それでまた捕鯨が盛んになってね」
「日本の文化が守られるなら」
「それならいいのね」
「先生としては」
「そう思うよ、鯨も増え過ぎたらね」
 捕鯨を全くしなくなってです。
「海の生態系がおかしくなるしね」
「そうだよね」
「それはそれでね」
「鯨って凄く食べるから」
「身体が大きい種類もいるし」
「だからそこはしっかりしないと」
 捕鯨もというのです。 
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