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お金は大事

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第四章

 母は猫を病院に連れて行った、そしてあず未もキャッシュコーナーに行ってお金をおろしてそうしてだった。
 そのうえでだ、病院に向かうと母に言われた。
「尿道結石だったわ」
「そうだったの」
「猫はよくなるってね」
 その様にというのだ。
「言われたわ」
「それだけだったの」
「そう、これからご飯は替えるけれど」
「どういったのに?」
「尿道結石にならないね」
 そうしたというのだ。
「ご飯にするけれど命にはね」
「何もないの」
「そう言われたわ」
 こう娘に話した。
「幸いね」
「それはよかったわね」
「けれど診察してもらったから」
 このことは事実だというのだ。
「だからね」
「それでよね」
「診察代はね」
「それは持って来たから」
 それでというのだ。
「出すわね」
「それじゃあね、正直助かったわ」
 母は娘に安堵している顔で話した。
「今回は」
「私がお金出せたから」
「マリーが若しすぐに命に関わる状況だったら」
 その場合のことを考えて言うのだった。
「もうお金がなかったらね」
「どうなっていたか」
「そう、本当にね」
 その時はというのだ。
「そう思うから」
「だからなのね」
「お金持ってくれていてよかったわ、お金は後で返すから」
 母は娘にこのことを約束した。
「だからね」
「それでなの」
「そう、安心して」
 お金のことはというのだ。
「借りたからにはね」
「そうしてくれるの」
「だってマリーは家族でしょ」
「ニャー」 
 母はそのマリーを見て娘に話した、マリーも一声鳴いて応えた。母はさらに言った。
「そのマリーに何かあったらね」
「その時はっていうのね」
「そうよ、あんたもマリーは家族って思ってるでしょ」
「当たり前じゃない、大切なね」
 只の家族ではなくというのだ。
「そうした娘よ、私の妹でしょ」 
 生きものの種類は違うがだ。
「そうでしょ」
「そう思うならね」
 それならというのだ。
「これは家族のことで家のお金ですべきことだから」
「私だけのことじゃないから」
「お金は出すわ」 
 家でというのだ。 
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