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ドリトル先生と不思議な蛸

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第一幕その五

「危ないかも知れないですね」
「危ないといいますと」
「鳥羽に行かせてもらいまして」
 先生はもう行くことを約束しました。
「そしてです」
「そのうえで、ですか」
「この目でその蛸を見てからお話させてもらいます」
「そうして頂けますか」
「はい」
 こう男の人に言いました。
「そうさせてもらいます」
「では宜しくお願いします」
「その様に、ですが」
「ですがといいますと」
「蛸で近付いていいのは赤い蛸です」
 先生は言いました。
「それ以外の蛸にはです」
「近付かないことですか」
「そうして下さい」
 こう言うのでした。
「ここは」
「それでは」
「夏休みに行ったらすぐに向かいます」
 先生は男の人にはっきりと答えました。
「鳥羽に」
「ではお願いします」
「近畿、関西は多く巡っています」
 先生は男の人に笑顔でこんなこともお話しました。
「これまで」
「そうなのですか」
「はい、ですが」
「それでもですか」
「実は見栄はまだでして」
「三重県は東海ですが関西に入れられることもありますね」
「そうですね」 
 確かに地理としては東海に入りますがそれでもです。
「時として」
「それで先生は」
「これまで関西の多くの府県に様々な用件で行かせてもらいましたが」
 それでもというのです。
「三重県はまだでしたから」
「いい機会ですか」
「はい、ですから」
 笑顔のままお話します。
「これからです」
「行かれますか」
「そうさせてもらいます」
 いい機会としてというのです。
「是非」
「それではお願いします」
 男の人も応えてでした。
 先生は夏休みのはじめに鳥羽に行くことになりました、研究室に一緒にいてそのお話を聞いた動物の皆は先生に言いました。
「今度は三重県だね」
「あそこに行くのね」
「兵庫にいてね」
「これまで奈良、和歌山、滋賀と行ってね」
「大阪はよく行くけれど」
「今度は三重だね」
「遂に関西全ての府県に行くことになったね」
 笑顔で言った先生でした、動物の皆にも。
「僕達は」
「そう、僕達もだね」
「私達いつも先生と一緒だから」
「そうなるね」
「実際に全部の府県に行ってるし」
「先生と一緒に」
「そうだよ、それじゃあ鳥羽にもね」
 是非にというのです。 
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