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八条学園騒動記

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第五百九十六話 カルボナーラその二

「そうしたか」
「自転車に乗ったわ、機械のね」
「ジムのあれか」
「そこで六百カロリー消費したから」
 だからだというのだ。
「かなりね」
「お腹が空いているか」
「確かに性別の違いはあるわ」 
 男女のそれはというのだ。
「そこはハンデに思うかも知れないけれど」
「実は違うか」
「そうよ」
 まさにというのだ。
「覚悟することよ」
「言ってくれるな」
「あんたもね、負けた時の悔しがる顔がね」
 ラビニアは不敵な笑みに戻って言った。
「今から見えるわ」
「それはこっちの台詞だ」
「そう言うの」
「何度もな」
「一度でいいわよ、けれどね」
 それでもというのだ。
「そっくり返してあげるから」
「俺のこの台詞をか」
「そのままね、じゃあいいわね」
「勝負だな」
「やるわよ」
「望むところだ」
 フックも受けて立った、そしてだった。
 二人は他の参加者達と共にスパゲティカルボナーラの大食い対決に入った、二人共勢いよく食べているが。
 観客達はその食べる様を見て言った。
「あの二人凄いな」
「そうだよな」
「滅茶苦茶食うな」
「皿一つ空けるのに二分とかかってないな」
「カルボナーラだってのに」
「結構以上に濃い味なのにな」
 それで多くは食べられないがというのだ。
「それなのにな」
「どんどん食ってるな」
「他の参加遮も食ってるけれどな」
「あの二人は別格だな」
「凄い勢いで食ってるぞ」
「もう二人共六皿目か」
 見ればそれに入っていた。
「凄いな」
「一体どれだけ食うんだ」
「物凄いな」
「勢いが止まらないしな」
「尚更凄いな」
「どっちかが優勝するな」
 こうした意見まで出てた。
「相撲部やプロレス部の参加は認めてないしな」
「両方共食うのも仕事だしな」 
 力士やプロレスラー達はというのだ。
「だから参加させなかったんだよな」
「どっちも食う量が違うからな」
「普通の人達とは」
「だから参加を禁止してるけれどな」
「あの二人それレベルで食ってるな」
 力士やレスラー並にというのだ。
「どれだけ食うんだ」
「凄過ぎるだろ」
「あれはどっちが優勝してもおかしくないな」
「そうだよな」
 こうしたことを観ながら話していた、そして。
 フックは六皿目を食べ終えたところで隣の席のラビニアに問うた。
「限界か?」
「全く」
 これがラビニアの返事だった。
「まだこれからよ」
「言ってくれるな」
「言うわよ」
 不敵な返事だった。 
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