| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

星河の覇皇

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第七十六部第三章 エウロパから見た死闘その二十九

「そうしてでしたね」
「新兵器もです」
 それもだった。
「開発を開始しているので」
「それで、ですね」
「軍事にもです」
「積極的ですね」
「それもかなり」
 ランズハイムが見てもだ。
「そうですね」
「はい、確かに」
「そして内政もです」
「私が言う以上に」
「積極的で」
 そうした政策でだ。
「開発、開拓も行っていますし」
「新技術の導入も」
 マウリアから買ったり譲り受けたそれをだ。
「そして福祉も」
「どれもがですね」
「積極的であり」
「そうしてエウロパを富まさせようとしている」
「それを見ますと」
 まさにだった。
「予算もかなり必要で」
「実際に中央政府の国家予算は過去最大ですね」
 エウロパの歴史においてだ、千年に渡るそれで。
「かなりなもので」
「それをみますと」
「まさにですね」
「はい」
 実際にというのだ。
「予算が必要であり」
「国債を発行しても」
「当然かと。むしろ国債が集まった分だけです」
「内政をしようとしている」
「そんな風ですね」
「だからですね」
「もう国債あってです」 
 ギルフォードの政策はというのだ。
「そうした一面があります」
「そうなのですか」
「エウロパが連合に勝つ為には」
「国債はですか」
「些細なことなのでしょう」
 こうヒルデルセンに話した。
「最早」
「総統にとっては」
「そしてです」
「エウロパを発展させる」
「そうお考えでしょう」
「巨大な連合に我々が勝つ」
 ヒルデルセンはまた言った。
「それは確かにです」
「非常に困難なことですね」
「人口は四十倍、国力も」
「百倍とも六百倍とも言われています」
「そこまでの国を超えるとなると」
 それこそだ。
「相当な発展をしなければなりません」
「だからですね」
「総統もそうされているのでしょう、必要がなければ」
 国債を借り入れるそれがだ。
「それこそです」
「発行せずにですね」
「やっていたかと」
 その政策をだ。
「そうだったと思います」
「そうですか」
「そしてです」
 ここでまた言ったランズハイムだった。
「普通に行えたと」
「そうですか」
「そしてです」
「実現されていた」
「そうだったと思います」
「必要があるからの発行ですか」
「リヒャルト=ワーグナーの様な人物は別として」
 この人物も借金王だったことで有名だ、尚彼の場合は自分の贅沢の為に借金をかなり借り入れていたのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧