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星河の覇皇

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第七十六部第三章 エウロパから見た死闘その十七

「私も戦場で」
「私もです」
「私もでした」
 ブラウンシュタインもリッテンブルクも言う、二人も自ら志願して戦場に出て連合軍と戦ったのだ。エウロパ貴族として。
「普通に四倍五倍の艦艇の数で」
「艦載機はさらにでした」
「とかく数が多くです」
「数で押されていました」
「その時私は実感しました」
 ランズハイムはその二人に話した。
「戦争は数、そして国家もです」
「数ですね」
「究極的にはそうですね」
「人口があればです」
 まさにそれでというのだ。
「それだけで力です」
「そして国力もですね」
「あればですね」
「相手を圧倒出来ますね」
「それもかなり」
「はい、そのことを実感しました」
 まさにというのだ。
「それを見たので」
「それで、ですね」
「伯爵もそう思われますね」
「国家は人口ですね」
「それがどうしても必要ですね」
「そう思いました、エウロパもこれからは」
 自分達の国もというのだ。
「人口を増やしていくべきです」
「これまでと違い」
「貴族も平民もですね」
「人口を増やし」
「国力も増強していくべきですね」
「そう思います、今の総統閣下はです」
 ギルフォード、彼はというのだ。
「かなり積極的な方ですね」
「あの積極さはです」
 リッテンベルグはその目を鋭くさせてランズハイムに話した。
「おそらくエウロパにとって吉です」
「いいことですね」
「積極的に人口を増やし」
「国力も増強させる」
「はい、そして開発開拓を行い」
 そうしてというのだ。
「居住可能地域を増やしていくのも」
「いいことですね」
「技術も積極的に導入してです」
 マウリアからだ、マウリアにしても連合とエウロパのバランスをバランサーとして考えてエウロパを助けている。
「そうしてです」
「そのうえで、ですね」
「国力を増強させていくのは」
 まさにというのだ。
「今のエウロパにあっています」
「連合に対抗する為にですね」
「復興は予想外に早く進みました」
 エウロパ戦役からのそれはというのだ。
「ならばです」
「今度はですね」
「はい、発展ですが」
 それはというのだ。
「やはりそれはです」
「積極的にですね」
「していくべきです」
「今の様に」
「そしてあの暗黒宙域を超えるという政策も」
「清大航海時代政策ですね」
「あれもです」
 ギルフォードが主張しているこの政策もというのだ、彼は既にその計画の用意をはじめているのだ。
「私としてはです」
「支持されていますか」
「どのみちエウロパだけにいれば」
 この宙域にというのだ。 
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