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オズの木挽きの馬

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第二幕その五

「全部持って行くから」
「だからだね」
「少し準備させてね」
「わかったよ、じゃあね」
「準備が終わったら」
 その時はというのです。
「出発しましょう」
「それじゃあね」
「少し待ってね」
 こうお話してでした。
 オズマは旅道具を用意してそれが終わってからあらためて皆に声をかけて出発しました、するとでした。
 オズマはすぐにです、皆に言いました。
「レッド牧場までも色々あるわ」
「そうですか」
「そう、オズの国だから」
 恵梨香に対して答えました。
「だからね」
「それで、ですね」
「けれどそうしたことも楽しんで」
「そうしてですね」
「旅を楽しむわよ」
「わかりました」
「そしてね」
 それでというのです。
「ご飯もね」
「忘れないことですね」
「だからテーブル掛けも持ってきたし」
 グリンダは恵梨香にさらにお話しました。
「オズの国には果物も多いから」
「そちらもですね」
「食べましょう、林檎や梨があって」
 そうした果物がというのです。
「お弁当の木もあるわね」
「お弁当を食べることも出来ますね」
「そうしたものもね」
「食べればいいですね」
「そうよ、では行きましょう」
「はい、楽しい旅に」
「そうしましょう、それとね」
 グリンダは恵梨香に笑顔で言いました。
「恵梨香は日本人だから」
「それで、ですか」
「カドリングにいる日本も見てね」
「そちらもですか」
「ええ、よかったらね」
「やっぱりカドリングにも日系人の人がいるんですね」
「そうよ、だからね」
「日本文化もあって」
「それでね」
 そのうえでというのです。
「旅の途中でも機会があったらね」
「そうさせてもらいます」
「是非ね、忍者の人もいるから」
「忍者の人達もですか」
「そう、あの人達もいるから」
 だからだというのです。
「よかったらね」
「それじゃあ」
「とても素敵な人達ね」
 グリンダは忍者の人達についてにこりと笑って言いました。
「あの人達は」
「そのことをここに来るまでもお話したんだ」
 モジャボロもグリンダに言います。
「忍者のことをね」
「そうだったの」
「オズの世界の忍者のことをね」
 まさにというのです。
「そうしていたんだ」
「そうだったの」
「そしてね」
 さらに言うモジャボロでした。
「僕も楽しかったよ」
「忍者のお話が出来て」
「本当にね」
 そうだったというのです。 
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