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目が治った猫が得た幸せ

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第二章

「感染症で目が悪くなっていましたね」
「そうでしたか」
「もう少しここに連れて来るのが襲ったら」 
 それならというのだ。
「もうです」
「その時はですか」
「はい、失明していました」
 そうなっていたというのだ。
「よく連れて来てくれました」
「そうでしたか」
「はい、それでどうされますか」
「この猫達はですね」
「これから」
「親が共働きで同居していて俺も公務員で」
 それでというのだ。
「生活は困っていないので」
「では」
「五匹共うちで飼います」
「そうされますか」
「はい、ここで助けたのも縁でしょうし」
 大助は獣医に笑顔で答えた、横には紀夫もいる。
「そうします」
「それは何よりです、では」
「はい、これからはですね」
「この子達をお願いします」
「そうさせてもらいます」
「よかったな」
 紀夫は大輔の横にいる、そこから猫達に優しい声をかけた。
「お前等これからは大丈夫だぞ」
「ニャア?」
「ニャン?」
「ナア?」
 三匹の雄の八割れ達はわからないといった顔だった、だが。
 大輔はその三匹を見て笑って言った。
「ここでこの子達の名前付けるか」
「そうするんだな」
「三匹はトラ、ゴン、ゲンでな」
 右から順番に言った。
「母猫はハナ、黒猫はユキな」
「黒猫なのにユキか」
「思いついたからな」 
 この名前をというのだ。
「だからな」
「その名前にするんだな」
「ああ」
 紀夫に笑顔で答えた。
「そうするな」
「そうか、じゃあな」
「ああ、家でな」
「仲良く暮らすか」
「そうするな」
 こう言ってだった、大輔はまずは三匹の雄猫トラとゴン、ゲンを家に連れて行き両親に紹介して一緒に暮らしだした、そして。
 ハナも引き取り最後にユキもだった。
 獣医から引き取って一緒に暮らしだした、すると。
 五匹共キャットフードをいつもたらふく食った、それで家に遊びに来た紀夫にも明るい笑顔で話した。 
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