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戦国御伽草子

作者:50まい
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肆ノ巻
御霊
  5

「はい、瑠螺蔚(るらい)さん」



ポクリポクリと馬の背に揺られて帰る小道の道中、ふと高彬が馬を止めて降りていった。



藪からすぐ戻ったその手には、濡れた手布(たのごい)があった。



それはまっすぐあたしに差し出されている。



「ん?なあに?」



「……顔、汚れてるから」



「え、ホント?どこ?」



あたしはぺたぺたと自分の顔面を触った。



なにせ幽霊に体を貸して意識を失っていた手前、悠があたしの体でなにをどうしていたかは全く知らない。だからまぁ、なにをしたのか、顔が汚れることもあったのだろう、きっと。



手触りではどこが汚れているのかわからないなぁ泥とかではなさそう…と思っていると、高彬がなんだか複雑な顔で拭いてあげるから降りてと言う。



「え?いや別に大丈夫よ?自分でやるし」



「いいから、降りて」



くいくいと裾を引かれるので仕方なく言うとおり降りる。するとあたしの右頬を、高彬はぐいぐいと拭きはじめた。いたたっ、ちょっと、乙女の柔肌なんですからね!もっと丁寧に拭きなさいっての!



「なに、なにがついてたの?」



「………」



「えっ、なんで無言!?」



「…」



はぁ、と高彬は息をついた。それから両手をするりとあたしの首の後ろに回す。そのままそっと抱き寄せられて、高彬はあたしの肩のあたりに顔を埋めた。



なんだか最近?よく抱きつかれてる気がするわね。



「…エート…」



「いや、瑠螺蔚さんが戻ってきてくれたんだから、こんなことは細事だな…」



「いや顔にゴミついてるくらい許しなさいよ。多少汚くても本体はあたしでしょ?てか(はる)は?どうなったの?」



「旅立ったよ。瑠螺蔚さん、あなたにありがとうと」



「え、ほんとに?」



聞き返すのは許してほしい。超反発的だった悠の態度を考えれば俄には信じられない。戦意喪失してたとはいえ、本気で殺そうとしていたあたしに礼を言っていたなんて。



亦柾(やくまさ)にちゃんと好きって言えてた?」



「言っていたよ」



「おーすごい。じゃあ満足したのかなぁ?」



それならいいな。…うん、良かった。どんな人であろうと、みんなが幸せなのが一番だよね!マルっ。



「そうだろうと思うよ」



「良かった~これで一件落着、かな?さ、高彬、帰りましょ!」



今までと同じようにひとつ馬に高彬と二人で乗る。



帰る…帰る、かぁ…。とりあえず今は勝手知ったる石山寺に向かってるけど、あたしが本当に帰る場所は違う。近くとも遠い、前田家だ。ピィとか尼君様とか呼ばれてた名無しの身は棄てて、前田瑠螺蔚に戻る。前田の惣領姫に。



なんだか随分と長い間みんなに会っていない気がする。まぁ帰るっていっても、前田家が全焼したのは変わらないから、あたしは宿無しだ。まさかまた一族でもない佐々家に厄介になるわけにもいかないし、あたしも父上と一緒に前田の分家に行くんだろうなぁ…。本家から一番近いって言っても、結構遠いんだよな、あの分家…。石山寺からも逆側だし。そうしたら、まさか高彬も今までみたいに気楽に訪ねてこれはしないだろう。



それから、(まつ)惟伎高(いきたか)。この二人ともさよならだ。



出会いあれば別れあり、なんだけど…やっぱ寂しいな…。



ううんっ!今生の別れってわけじゃないし、会おうと思えばいつでもまた会える、わよね?



なんて悶々と考えながら、ぎゅうと高彬に抱えられて、石山寺の山門をくぐる。



「ただいまー!」



「おう、帰ったかァ。おけーり、ぐえっ!」



挨拶がわりに竹箒を持っている惟伎高の腹部に右拳(ストレート)を打ち込んでにっこりと笑う。



「抹は?」



「そ、それでこそ本物のピィだァよ…抹は室だ。準備してェる。高彬どのも、御無事で」



「はい、只今戻りました。義兄上も、おかわりなく」



「準備…」



ハッとした。抹は、言っていた。家に帰ると。



「すれ違うかと思ったぞ。おまえが間に合って良かった」



惟伎高は全てをわかっているような優しい顔であたしの頭を撫でた。目が合うとニッと笑う。



あーもう!ばか惟伎高!あんたは本当にいい男よ!悔しいけどね!



あたしはお返しにイーッとしてから駆け出した。



「高彬どの、本当にあの姫でいいのですか?」



「困ったことにあの姫がいいのです。…義兄上も、おわかりでは?」



「いやいや、わたしは貴殿と違って、いくら(かいな)で囲っても飛び立たれるような小鳥はとてもとても」



「はは、骨身に染みております。しかしもう、かの姫以外は考えられない」



「これは、あてられましたかな。大きくなられた、高彬どの」



「あんたたちっ!悪口しっかり聞こえてんだからね!?戻ったら覚えておきなさいよ!?」



「おお、こわやこわや」



「悪口だけじゃなくていいところも聞いておいて欲しいものだけど」



わちゃわちゃ言ってる男二人を背にあたしは足を動かす。



「抹っ!帰って来たわよ…ん!?」



「えっ!?」



襖を開いた先、ものすごく、間が悪かった。着替え中だったのだ、抹が。しかも、単(下着)を脱いで…え、ちょっと待って!?



あたしは狼藉に襖を閉めて去るどころかそのまま部屋にずずいと押し入った。



「あ、あ、あ、あ、尼君様!?」



「ちょっと、待って、嘘でしょ、抹……」



後退る抹を部屋の隅に追い詰めて、乱れて抹の肩にひっかかってるだけの単に手をかけてバッと一息に剥いた。



「ギャーーーーッ!」



「キャーーーーーーーーッ!」



「おい、なんだ!どうした!!」



「瑠螺蔚さん!?なにかあった!?」



二つの悲鳴に慌てて高彬と惟伎高が駆けつけてきても、そっちなんて気にしちゃいられない。ぶるぶると震える指で、真っ赤になって縮こまってる抹を指差した。



「あんた…あんた…まさか、おと、おと、オトコなの!?」

























「叉羅抹という名は真名でございます。正しく、わが父の名付けたものなれば」



抹は三つ指をついて長い間頭を下げたあとにそう言った。



「そこまで疑ってないから」



「なれども、不甲斐なくもことここに至るまで言い出せもせず、このようによくしていただいた尼君様に取り返しのつかない不義理を働いてしまったこと、誠に…」



「あーいーいーいいわよ、何度も謝ってもらった!大丈夫!あたしが落ち込んでんのはね、どーっして見抜けなかったかなー、ってとこなのよ。あんたがどうとかっていうことじゃないから大丈夫。頭あげなさいって」



「はい…」



しっとりと顔をあげた抹は涙の雫を溜めた睫毛すら美しい。あたしは指を顎に当てて至近距離でまじまじと見た。抹は負い目があるからか、いつもみたいに逃げたり止めたりしない。



普段下ろされていた抹の髪の毛は、今日は後頭部でひとつに括られている。袴を履き、腰に差した刀こそないが、それはどこからどうみても、美しい武士の青年だった。兄上のような。不思議と武士の格好をした女と見紛うことはないだろう。



「ふん。どっちも似合うじゃないの。好きな格好すればいいんじゃない?抹は抹、着るものであたしたちの友情はかわったりしない、そうでしょ?」



「はい…!」



「あー先生ぇピィがまた抹サン泣かせてマ~ス」



「うるさいわよ、外野!てか、あんた…最初から知ってたわね惟伎高!?」



「知ってたってか、わかるだろう」



「わか…わからなかったからこんなことになってんでしょうが!ああああ、かえすがえすも、本っ当にごめん、抹!どこ掘り返してもあたし、とんでもないことしかいってないしやってない気がする…!本当にごめんね…!女の人嫌いにならないでね…!それもこれも、あんたが同性だと思ってたからなのよ…!気が済まなかったら三回ぐらいなら殴ってもいいから!ほんっとごめん!」



恥ずかしすぎて思い返したくもないけど、一緒に湯殿いこうとしたり、強制的に寝所を共にしようとしたり、そりゃああたしに怯えるわ…。



「あれ、高彬のこと好きって言ってたのは…」



「え!?」



「違います!」



初耳だからか横で本気で驚いてる高彬は置いておいて、モチロン、男が男の人好きになんのもありだけど、待って、よく考えれば、何時聞いても抹死ぬほど否定してたし、二人きりにした時なに話してた…?筋トレのやりかたとか聞いてなかった…?当時は攻めるな~ヒュウとか思ってたけど、これは、抹が男だとすると、もしや、純粋に…。



「憧れだと何度もお伝えしたではないですか!わたくしは、わたくしの力で、強くなりたくて…その理想が高彬様なのです」



つ、強く…。



「その声は…」



「幼き頃、座敷牢から叫びすぎて潰れましたので御座いまする」



「…女の格好は…」



「愚かでございましょう?少しでも関心を引けたらと考えた幼子の浅知恵でございました。全くの無意味であったのに、十何年も前からそんなことわかっておりましたのに、いつか、今日こそはわたくしを見てくださるのではないのかと無駄な希望をふりきれずずるずると来てしまいました。しかしそれも、今日のこの日まで。わたくしは、本当にお二方に会えて救われたのです。何度でも言わせてください。本当に、ありがとうございました。真実わたくしを人らしく扱ってくださったのは、あなた方だけでした」



「抹、あの…さ、あたしも、言ってないことあるの。いい?」



「はい?」



あたしは畳に丁寧に揃えられてる抹の手を取った。



抹の手はふるりと震えたが、振り払われることはない。抹もわかってる。今このときが別れだと。共に語れる、最後だと。



「あたし、尼じゃないのよ。前田瑠螺蔚って言うの。一応、前田宗家の一の姫」



「えっ!?…ええっ!?かの、前田家の!?」



「そうなのです~。嘘じゃないわよ?…でね、抹。あたしと…一緒に来ない?」



あたしは躊躇い躊躇い、言った。躊躇ってる理由は、きっと断られるから。あたしが言ってることは、抹の覚悟と逆行することだから。



抹は驚いた顔であたしを見つめた。見開かれた大きな瞳を、きらきらと光る涙が縁取る。



武士の家だという抹の生家…そこで、どれだけ不遇な時を過ごし、どれだけ辛い思いをしたのだろう、この子は…。



「とりあえず一緒に来て、あとのことはそれから考えよう。ね?何をするの自由よ。なんでもできる。高彬も側にいるし、思う存分鍛えてもらったら?今のあんたほそっちいもん。あたしが勘違いするのも無理ないと思わない?あ、そうだ、高彬つきの忍もいるのよ。腕は立つと思う。きっとあいつも協力してくれると思うわ。嫌がってもやらせるし。あ、そうだ、あんたすごく丁寧に料理してるから、ぜひそういうのあたしに教えてよ。丁寧とか時間かけてとかあんまり性にあわなくてさ~。ね?また一緒になにか作ろうよ。一緒にいれば時間なんてたっぷりあるし…。ああ、なにもしなくてもいいわよ、心配しないで!そうよね、別になにかしないといけないわけじゃないのよ。ただ、一緒に、花でも鳥でもながめて暮らしましょうよ。もう二度と…あんたに…」



抹はその瞳からばらばらと涙を溢していた。とめどなく。あたしはそこが限界だった。言葉が詰まって、視界一杯にある抹の顔が滲む。



だって。この子が、一体そんな傷つかなきゃいけない、何を、したってのよ!



あたしは右手でぐいと自分の目を乱暴に拭った。



「もう二度と、あんたに花の色が変わるのを待たせたりしない。色なんて気にする暇ないぐらい、一緒に楽しく暮らすんだから…!」



ああ、抹からしたらあたしはとてつもなく悪い鬼かもしれない。せっかくした決心を揺るがそうとする、楽な方へと唆す、悪い鬼…。



わかってるのに、でもやっぱり抹にはこれ以上苦しんでほしくなくて、あたし達がいるよとわかって欲しくて…言い募る言葉が止まらない。



「尼君様、尼君様…」



抹は唇を噛みしめ、ぼろぼろ泣きながらしかし首を横に振った。とても苦しそうな顔をしている。ああ、ごめんなさい、抹…。



「ごめんね抹、こんなこと言ってごめん。惑わせてごめんね」



「なぜあなた様が謝られるのですか!嬉しいです。嬉しいんです。本当に。本当に…わたくしには…夢のよう」



抹は笑った。涙でぐちゃぐちゃの顔で。でもなにも無理してない自然な笑顔で、それがとても美しい。



「尼君様のおっしゃっていただけたこと、本当に全てが、理想で、夢でした。幼き頃から夢見ていたこと…願わくば、そこに…父母が…」



抹は遠くを見るように目を細めた。



「いいえ、今となっては詮無きこと…」



ああ、父母の如何だけはあたしにはどうにもしてあげられない。かわりのないものだから。



「抹…。あんたに覚えててほしいのは、あたしたちはいつでもあんたを大歓迎するってことよ。あんたは一人じゃないから…それを覚えていて。離れていても。どこにいても。いつだって…ねぇ抹、ぎゅってしていい?」



これでお別れだから。



言葉にしなくてもそれはここにいる皆がわかってる。



抹は驚いたように一瞬目を見開き、そっと、恥ずかしそうに微笑んだ。それから、なんと、抹のほうから腕を伸ばし、とても不器用にあたしを抱きしめてくれたのだ!



わー!抹!あの抹が!



「尼君様…いつも逃げてばかりで申し訳ありませんでした…。けして、嫌なわけではなかったのです、いつも…。ですが、わたくしは誰かにこうされたことなどなくて、尼君様は女人ですし、振り払われるわけでもなく、こうやって触れてくる人など側におらず…」



「そんな浮かせたみたいなのじゃなくて、もっとちゃんと触れていいわよ?あたし頑丈だし。はいぎゅー」



抹は男だってわかっても、なんだかやっぱり、甘くなっちゃうなぁ。惟伎高がおんなじ事しようモンならぶっとばすところだけど。



抹は…親から…こうして抱かれることもないどころか座敷牢から喉が枯れるまで叫び続けても出して貰えず、伸ばした手を振り払われ、ずっと傷ついてきたんだな…。その場所に帰るという。並大抵の覚悟じゃない。抹、応援してるよ。抹、でもさ、頑張るのも大事だけど、でも、いつでもあたしたちは側にいるからね…。忘れないで。



「幸せです。わたくしは」



「幸せになるのはこれからでしょ?」



「おぅい、お二人さん、そろそろいーかー?」



すっかり存在を忘れていた惟伎高の声にナンダとそちらを向くと、惟伎高は指で頻りと隣を指差してる。



その指の先を見れば…不自然にこちらに背中を向けて座している高彬がいた。



高彬何やって…まさか…拗ねてる?



あたしは思わず抹に顔を戻すと、抹もちょうど見開いた目をあたしに向けたところだった。ふっ、と二人同時に笑い声が漏れる。



「旦那の目の前で他の男と抱き合うとはな。ピィもなかなかやる」



「男って言ったって…抹はあんたみたいなムサイ生臭坊主とは違うから!あたしだって相手があんたならお断りよ!」



あたしは惟伎高のからかう声に返しながら、畳の上を膝で高彬ににじり寄る。



「たーかーあーきーら!」



「…瑠螺蔚さん、僕はね、そんなに心が広いわけではないようだ」



「そのようね。でも今のは許して?抹もあたしに興味なんて微塵もないから」



「…興味あるなしではなくて、あなたに誰かが触れているのが…」



「はいぎゅ~」



なんかブツブツいってたけど、あたしは無視して背中からがっとのしかかってやった。



それでもなんか言ってたけど、しばらくたったら落ち着いてきたのか、高彬の手が後ろにまわってきて、ぽんぽん、と乗っかっているあたしの足のあたりを叩いた。もう機嫌は治ったということだろう。



「ヘンなとこ触んないでね」



しかしそれとこれとは別。お尻の近くに手が当たったからしっかり釘をさすことは忘れないぞ。



「んじゃ、帰りましょうか…あたしたちも」



それから、ポツリと高彬の耳元で言った。



後ろで抹も荷物を纏めているようだ。音がする。



よし、と立ち上がって振りかえったら、そこに満面の笑みで両手を広げて待ち構えている惟伎高がいた。



「…?」



それを目視して、険しい顔をしてあたしはふむと考え込んだ。惟伎高はほらほらと催促するように手を小さく動かす。よし。あたしはパチンと指を鳴らした。



「行きなさい、高彬」



「義兄上、一体何をされようとしているのですか…?」



サッとあたしの前に出た高彬がヤツと同じように両手を広げてじわりじわりと惟伎高にせまる。こちらからはその背中しか見えないが、惟伎高がそんな高彬を見て冷や汗をかいて後退る。



「いやっ、高彬どの!ここ、これは…ほんの冗談でして…」



「あんたよくこの流れでそれやろうと思ったわね。あたしが喜んで飛び込むとでも思った?腕離した瞬間あんた高彬の刀で首と胴体バイバイよ?そうならなくて良かったわね?いやむしろそうした方が面白いもの見れたかしら?残念ね。はい高彬、どうぞ全力でゴキュウしてあげて。兄弟の感動の抱擁よ。嬉しいわねぇ~惟伎高?」



「おいっ!おかしいだろ効果音!ピィ!贔屓だぞ!なんで抹は良くて俺は…ぐあああああああ、高彬どの、本気…!」



「義兄上どのに相対するは一切手を抜くわけにはいかぬと。それが何事であれ。そう教えられて参りました」



「あ、天晴れな心意気ではあるがそれは時と場合にああああああ」



惟伎高の断末魔を聞いて抹がくすくすと笑う。



「仲の良い御兄弟であらせられますね」



「そう見える?だってさ、良かったわね~惟伎高!」



「これは仲良くしてるんじゃなくて俺が一方的に八つ当たられてるだけ…!」



「ああ、義兄上、忘れておりました。瑠螺蔚さんを保護して頂いた感謝と、あと瑠螺蔚さんと共にどのように過ごされたのかを、じっくり、お聞かせ願いたい」



「いや死ぬ!ピィ!早く高彬どのを連れていってくれ…!」



「あはははは、いい薬ね!あたしたちはもう少しゆっくり語っとくから、あんた達兄弟もゆっくりしたら?時間決まってる訳じゃないしね?」



「ひぎゃー!」



沢山の笑い声が響く。そう、こうやって騒々しくしてるのがいい。これから先何が起こるかわからない、別れの時でも。



みんな、今までありがとう。



あたし、戻るわ。前田瑠螺蔚に。 
 

 
後書き
お久しぶりでございます…。
更新の年を見たら四年ぶりなんですね、四年!驚きました。
多分もう覚えているかたもいらっしゃらないと思いますのですが、大変お待たせして申し訳ありませんでしたと言わせてください…!超長期連載ですが、まだ読みたいと言ってくださる方がいてくださることに感謝を…!
いつものごとく更新するする詐欺で申し訳ありません…!
ハプニングなければとかいってまぁとんでもないのがあったのですがそれにしても告知から遅すぎて地面に埋まるぐらいの土下座をさせて頂きたいです。

この話だけを読んでくださったかたはぜひ三話ぐらいから一度読み返して頂けるとよいかもしれません…。なにせ四年ぶり。今の石山寺編のきりがいいところからなら「死んでたまるか」からですかね。
あ、抹ちゃんは男の娘でした…。察しておられた方がいらっしゃったらどこで気づかれたかお伺いしたいところです。ヒントは少なすぎずで書いていたつもりですが、そうとわかって読み返して頂ければ色々「あ」というところがあるかもですね。

石山寺編はこれで終了です。もうだいぶ書き換えたのでもうオール書き下ろしです。別れかたも全然違います。ちなみにこれから先の話もやっぱり大筋はあるから大丈夫!と思って読み返したのですがいやとんでもない話の作り方してるのでぜーんぶ組み直して書き直します…! 
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