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カルボナーラ

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第二章

「すげえまずいっていう」
「まずいもの食いたかったらイギリスだぜ」
「そこまで言う飯はな」
「なかったんだな」
「ああ、イタリアだったからな」
 いた場所がというのだ。
「そういったのはな」
「なかったんだな」
「有り難いことにな」
「それはよかったな」
「ああ、それにな」
 コリアノフはさらに話した。
「すげえ美味いスパゲティも食ったしな」
「スパゲティ!?」
 そう聞いてだ、マリオネッチは。
 目を輝かせてすぐにコリアノフに問い返した。
「どんなスパゲティなんだよ」
「あんたスパゲティ好きか」
「好きも好きでな」 
 それこそとだ、マリオネッチはコリアノフに返した。
「もうな」
「それこそか」
「大好物だよ」
「そうなんだな」
「イタリア系っていうだけじゃなくてな」
 それを抜いてもというのだ。
「もうな」
「その味自体がか」
「大好きなんだよ」
「そうなんだな」
「もう一週間に一回はな」
 それだけのペースでというのだ。
「食ってるな、あとマカロニやラザニアもな」
「好きなんだよ」
「そうなんだよ」
「そうか、じゃあな」
 コロアノフはマリオネッチのその話を聞いて言った。
「一度そのスパゲティ食ってみるか」
「それでどんなのなんだ」
「俺は知っていても料理は上手じゃないけれどな」
「じゃあ俺が作るな」
 マリオネッチは即答で返した。
「スパゲティ位はな」
「位か」
「ずっと一人暮らしだからな」
 それだけにというのだ。
「食材とレシピを言ってくれたらな」
「スパゲティも作れるか」
「その二つは知ってるよな」
「ああ、イタリアで何度も食ったからな」
 それだけにとだ、コリアノフは答えた。
「そっちはな」
「じゃあ早速作るな」
「早速か」
「今すぐ食材とレシピを言ってくれ」
 その二つをというのだ。
「それで明日の晩飯にな」
「早速作るんだな」
「スパゲティの買い置きはあるしな」
 一番重要なそれがあるというのだ。
「だからな」
「もう跡は食材買ってか」
「作るな」
「それじゃあな」
「ああ、言ってくれ」
「わかった」
 コリアノフは頷いてだった、すぐに。
 マリオネッチにまずは食材を話した、その食材はというと。
「生クリームとベーコンと卵の黄身か」
「あと黒胡椒な」
「大蒜とオリーブオイルは言うまでもないにしてな」 
 マリオネッチはパスタにはこの二つは外さない主義だ。
「それじゃあな」
「それを全部揃えるか」
「っていうか全部持ってるからな」 
 既にというのだ。
「じゃあな」
「食材は問題ないか」
「後はレシピだな」
「それはな」
 コリアノフはその話もした、すると。 
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