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ドリトル先生と牛女

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第五幕その十一

「騒ぎになっていたね」
「そうだったね」
「それでミステリーにもなって」
「それでね」
「先生探偵にもなったね」
「うん、けれど今は皆気をつけているから」
 動物園の生きものにお菓子をあげることはなくなったというのです。
「だからね」
「それでだよね」
「皆虫歯にならなくなって」
「歯が奇麗だね」
「そうなったね」
「よかったよ」
 先生はにこりと笑って言いました。
「動物園の皆もだよ」
「健康でないと駄目だし」
「それだったらね」
「虫歯にならない」
「そうでないとね」
「駄目だから」
 それでというのです。
「今みていいと思うよ」
「鰐さんもそうだし」
「ライオンさんもでね」
「象さんもだしね」
「熊やゴリラの諸君も」
 彼等もというのです。
「そうだね」
「熊さんやゴリラさんは甘いものも食べるね」
「蜂蜜とか林檎が好きだから」
「だったらちょっと虫歯が心配になるね」
「そうした生きものは」
「けれどね」
 それでもというのです。
「その彼等もね」
「虫歯がない」
「そのことはいいことだね」
「本当にね」
「何といっても」
「やっぱり歯は健康の第一歩だから」
 そのうちの一つだからだというのです。
「僕もそれを確認して嬉しいよ」
「先生にとっても」
「そうなってるのね」
「本当に」
「そうなのね」
「そうだよ」
 皆に笑顔で言います。
「動物園の皆もそうで何よりだよ」
「そうだね」
「それじゃあね」
「動物園も行ったし」
「お家に帰って晩ご飯食べて」
「お風呂も入ってね」
「お酒も飲もうね」
 先生は夜はそちらだと言いました。
「今日はジンを飲もうかな」
「いいね、ジンも」
「日本人はあまり飲まないけれど」
「ストレートではね」
「けれどあれがまた先生好きだよね」
「それでよく飲むんだ」 
 そのジンもというのです。
「そして今日はね」
「ジンを飲む気分だね」
「じゃあご飯を食べてお風呂に入ったら」
「その後はね」
「ジンにしましょう」
「ロックでナッツと一緒に楽しもう」
 笑顔でこう言ってでした。
 先生は皆とお家に帰りました、そうしてジンを実際に楽しみました。 
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