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新オズのオジョ

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第三幕その一

                第三幕  狐の集落
 オズマは壊れている道の前に来るとすぐにでした。
 ここでもステッキを出して魔法をかけてでした、壊れている煉瓦の道を元通りにしてそれから言いました。
「これで道もね」
「なおりましたね」
「ええ、そうなったわ」
 オズマはオジョに笑顔で答えました。
「そうなったわ」
「これでまた一つお仕事が終わりましたね」
「そうなったわ、本当に無事にね」 
 まさにというのです。
「そうなったわ」
「いいことですね」
「ええ、それじゃあそのなおった道を通って」
 そうしてというのです。
「そのうえでね」
「先にですね」
「進んでね」
 そしてというのです。
「貴方のお家に行きましょう」
「それで笹のことをですね」
「パンダさんが助かる様にするわ」
「宜しくお願いします」
「あの、ずっと思っていたけれど」
 ボタンがわからないといったお顔で言ってきました。
「竹ってお花が咲くんだね」
「そうよ、何十年に一度だけだけれどね」
 ビリーナが言ってきました。
「咲くのよ、あたしも殆ど見たことないけれど」
「そうなんだ」
「それでお花が咲いたらね」
「竹の笹の葉が枯れるんだ」
「そうなのよ」
「中国ではこの時が凄く怖がられているんだ」
 神宝もボタンに言います。
「パンダの食べものがなくなるから」
「ああ、パンダさん達は笹を食べるね」
「それで笹が枯れるとなると」
 まさにというのです。
「パンダの食べものがなくなるから」
「怖がられているのね」
「その時がね」
「そうなんだね」
「だからその時は皆必死に対策を考えて」
 そしてというのです。
「パンダが困らない様にするんだ」
「そうなんだ」
「パンダは中国にとっては象徴の一つだから」
 そこまでの生きものだというのです。
「だからなんだ」
「そうなんだね」
「パンダは笹以外のものも食べるけれど」
 それでもというのです。
「やっぱりね」
「笹が一番好きなんだね」
「だからなんだ」
 それでというのです。
「竹のお花が咲く時は中国では怖がられているんだ」
「そうした事情があるんだ」
「中国にとってパンダって本当に大事なものよね」
 恵梨香も言ってきました。
「本当に中国の象徴の一つね」
「そのパンダに何かあると」
 その時はとです、カルロスも言います。
「大変なことだからね」
「どの国にもそうした生きものはいるけれど」
 ナターシャも言います。
「中国ではパンダね」
「だから笹が枯れることが怖いんだね」
 ジョージは頷きながら言いました。
「お花が咲いて」
「うん、お花は好きだけれど」
 それでもとです、神宝は四人にもお話しました。
「笹が枯れることは怖いよ」
「枯れてもーーです」
 ここで言ったのはチクタクでした。 
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