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八条学園騒動記

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第五百八十四話 何もない様にその七

「それでね」
「八段位になると」
「もうね」
 それこそというのだ。
「紅のね」
「帯で」
「もうそれだけにね」
「物凄い強いね」
「何でも柔道だけじゃなくて」
 それに加えてというのだ。
「昔の柔術も達人で」
「柔道の元だね」
「もうそっちもね」
「それでだね」
「桁外れの強さで」
「僕達だと銃持っていても」
「勝てないわよ」
 そこまでの人だというのだ。
「もうね」
「そうだよね」
「だからね」
 それでというのだ。
「あの人もね」
「ロシュフォール先生よりも」
「そう、強くて」
「怖いんだね」
「実際あの人に逆らえたら」
 野村総監督にというのだ。
「凄いでしょ」
「そんなこと出来る人なんてね」
「いないでしょ」
「柔道八段で」
 ネロはさらに言った。
「柔術も達人だね」
「そこまでの人で柔道で普通は使われない当て身も」
 教えられはするがこの時代では試合の技では使えないのだ。
「使うっていうから」
「本当に強いんだね」
「そんな人だから」
 それでというのだ。
「白い風紀部もね」
「逆らえないね」
「大学だから関係ないけれど」
 接点はないがというのだ。
「けれどね」
「実際に会ったら」
「逆らうどころか」
 アロアはネロに話した。
「意見すらね」
「難しいだろうね」
「十人のヤクザ屋さんに絡まれたことがあったらしいけれど」
「十人って」
「銃とか持ったね」
「一人でも沢山だね」
「それでもね」 
 その人達でもというのだ。
「十人全員ね」
「投げ飛ばしたんだ」
「一瞬でね」
「十人をなんだ」
「もう銃を発砲する前にね」
「凄いね」
「しかもこれ実話らしいから」
 創作の話ではなくというのだ。
「もうね」
「その強さたるや」
「今お話している通りにね」
「本物だから」
「勝てないわよ」
 それこそというのだ。
「普通の人だと」
「普通でも勝てないよね」
「柔道八段で」
 段位で同じ位でというのだ。 
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