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新オズのオジョ

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第二幕その五

「政治が私のお仕事よ」
「そういうことね」
「そう、それとね」
「それと?」
「一つ思うことは」 
 それは何かといいますと。
「私達ってね」
「ええ、どうしたの?」
「冒険に出る時いつも思うけれど安全になったわね」
「ああ、オズの国も昔はね」
 ビリーナはオズマのその言葉に頷いて言いました。
「もっとね」
「危険があったわね」
「危ない場所や生きものも多くてね」
「どうなるかっていう時もあったわね」
「ピンチの連続とかね」
 まさにというのです。
「多かったわね」
「そうだったわね」
「それが物凄く安全になったわね」
「それはやっぱりですね」
 オジョがお茶を飲みつつ言ってきます。
「オズマ姫の政治のお陰ですよ」
「それでなの」
「オズマ姫と他の人達が力を合わせて政治をしてオズの国をよくしてくれて」
 そうしてくれてというのです。
「オズの国はです」
「よくなったのね」
「はい、ですから」
 オジョはさらにお話します。
「凄く安全になりました」
「そうなのね」
「それとです」
 オジョはオズマにさらにお話します。
「皆昔に比べて穏やかになりました」
「危険な生きものもね」 
 ビリーナはオジョに応えました。
「そうなったわね」
「カリダにしてもね」
「妖魔達にしてもね」
「昔は凄く凶暴だったのに」
 それがというのです。
「それが普通にね」
「穏やかになったわね」
「皆がそうなって」
「そこからも平和になったわね」
「皆が穏やかなら」
「自然とそうなるわね」
「うん、中に物凄く好戦的な人がいたら」
 その場合はというのです。
「大変なことになるよ」
「昔のノーム王がそうでしたね」
 ここで神宝が言ってきました。
「やたら攻めよう、戦争をしようって」
「オズの国を自分のものにしよとね」
「そうした人がいますと」
「やっぱり平和じゃなくなってね」
「安全でもなくなりますね」
「そのノーム王もね」
「王様が代わりましたし」
 その王様はといいますと。
「ラゲドー氏からカリフさんになって」
「カリフさんは最初から比較的穏やかでね」 
 それでというのです。
「今はその最初より遥かにね」
「穏やかになりましたね」
「だからね」 
 それでというのです。
「オズの国全体がね」
「平和になったんですね」
「昔よりもさらにね」
「それで安全にもですね」
「なったんだよ」
 こう神宝にお話します。
「有り難いことにね」
「本当に有り難いことですね」
「平和と安全はね」
 この二つはといいますと。 
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