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新オズのオジョ

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第二幕その三

「合うみたいですね」
「そうなんだね」
「僕達もアルコールの入っていないワイン飲みますけれど」
「合うんだ」
「はい、これが」
 実際にというのです。
「飲んで思いました」
「実際にだね」
「中華料理とも合いますね」
「そうなんだね、僕はお酒は飲まないからね」
「アルコールが入っていなくてもですね」
「さっき言った通りお茶やジュースが好きだからね」
 それでというのです。
「飲むならね」
「そちらですね」
「そうなんだ」
 お茶やジュースだというのです。
「コーラやカルピスも好きだよ」
「僕はジュースがいいよ」
 ボタンはあどけないお顔で言いました、見れば今回の食事では実際に甘いジュースばかり飲んでいます。
「オレンジや林檎のね」
「ボタンはそうだよね」
「それか牛乳だね」
「牛乳も確かにいいね」
「うん、それを飲んで」
 そしてというのです。
「楽しんでいるよ」
「そうだね、君は」
「甘い飲みものか牛乳だよ」 
 ボタンは自分の好きな飲みもののお話をさらにいます。
「そしてね」
「そして?」
「苦い飲みものは苦手なんだ」
「コーヒーとかはだね」
「うん、甘いものじゃないとね」 
 どうしてもというのです。
「苦手だよ」
「そうなんだね」
「僕はコーヒーは好きだけれど」
 それでもとです、オジョは言いました。
「ボタンは苦手だろうね」
「わかるんだ」
「だって甘いものが大好きだからね」
 それでというのです。
「そのことはわかるよ」
「そうなんだ」
「それじゃあ皆で食べて飲んで」
「そしてだね」
「先に進んでいこう」
「早くオジョさんのお家に行って」 
 神宝はここでこう言いました。
「そしてね」
「そのうえーーでーーですーーね」
「オジョさんの心配ごとを解決しよう」
 チクタクにも言います。
「是非ね」
「その心配ごとは何なの?」
 このことを聞いたのはボタンでした。
「そういえば」
「そのことまだ聞いていないわね」 
 ビリーナも言ってきました。
「全然ね」
「そうだったね、僕達は」
「ここでちょっと聞きたいけれど」
「どうしたの?」
「笹のことなんだ」
 オジョはボタン達に答えました。
「家の近所のね」
「笹?」
「うん、竹の木にお花が咲いて」
 そしてというのです。
「笹の葉が枯れるんだ」
「竹ってお花咲くんだ」
「うん、それでね」
 そのうえでというのです。 
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