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魔法少女リリカルなのは 小さい頃から時空管理局に勤めていた少年

作者:stk
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強行調査専門部隊。

僕は今、地上本部から数キロのところにある隊舎に来ていた。
隊舎には、何故か知らないけれども数人の局員しかいなかった。
「この部隊はこれだけなのか?」
僕が一様所属している機動六課よりも少数。
試験運用の部隊に負けているなんて、洒落にもなっていない。
「魔導士は20人、陸戦が主ですが、空戦魔導士もいます。魔導士ランクは、Bが9人、Aが6人、AAが4人、AAAは私だけです。」
「大和・譲咲陸曹長のランクはBランクなんですよね?」
「そうですが。」
「つまり階級は今までの精進の成果ですね。部隊局員には陸曹長よりも下階級の人はいるんですよね。」
「そうですが。」
オオカリ二佐は正確な局員情報の確認としてリストを見せてくれた。
「オーリ・スクライア二等空士?こいつはスクライアの者であっていますか?」る
「はい。」
「スクライアの者が局に所属しているなんて珍しいな。」
「そんなことはないです。この部隊にはもう一人スクライアの者が所属しています。」
「この人?」
僕は局員情報をオオカリ二佐に見せた。
スクライアの一員であり、管理局勤歴二年目の局員であり、今年二階級昇進した地上本部での有名人物である。
「はい。ミリア・スクライア二等陸尉ですね。准尉からの昇進はみんなでビックリしましたから。」
「僕は最初から二等空尉でしたけどなにもなかったよ。」
「士官学校卒業なのですからしょうがないです。」
しょうがないのかよ。
僕はあまりにもツッコミそうになった。
「それでは会議に参加してもらいたいのですので、会議室に来てください。」
僕はオオカリ二佐に言われた通りに会議室に向かった。
ずっとロビーで話をしていた僕からすると、やっと此処の設備を確認できると思って、辺りを見ながら歩いた。
「オオカリ二佐、この隊舎の広さはどれくらいですか?」
「1.5km²です。建物は技術研究棟、部隊専用車整備工場、車庫、強行調査専門部隊局員寮、強行調査専門部隊舎の五棟と、実践練習場の計6施設あります。」
「そんなにあるんですか。」
「地上本部のなかでは本部の次に広いのです。」
「会議室は専門部隊舎でいいんですか?」
「そうですね。それではこの中へ。」
勧められて中に入っていった。
そこには15人以上の局員がいた。
「こんなに局員はいるのに魔導士はたったの20人なんですか。」
「そうです。」
僕はディスプレイの前にある椅子に誘導されて座った。
「それでは定例会議を開始します。始めに今日より部隊長に就任した未来・夏村・ハラウオン准将から挨拶を頂きたいと思います。」
僕はマイクを持たされて挨拶をすることになった。
「皆さん、本日から強行調査専門部隊の部隊長に就任しました未来・夏村・ハラウオン准将です。見た目は小さいですけど、歳は17ですので小等部の生徒と間違わないで下さい。それに今後の方針ですけど、僕の正直な気持ちで僕のもといた部隊の隊長を手助けしていきたいと思います。その際には機動六課と戦闘になるかも知れませんが、あくまでも自己防衛だと主張したと言うことにしておきます。地上本部の裏と機動六課の調査、査察頑張っていきましょう。」
僕は自分の気持ちを素直に伝えた。
批判されると思っていたが、大きな歓声が上がった。
「ありがとうございました。続いて各部署の報告です。まず技術研究部。」
「今週の成果はガジェットの解析ですが、この部隊の機材では解析不能でしたので、地上本部に要請しました。」
名簿を見る限り、彼の名前はジェイ・リース一等陸士。
技術研究部の部長である。
よく見たらこの部隊は、十代の人しかいなかった。
「次、魔法指導部。」
「今週の成果は特にないです。」
ウェンディー・オード教導官、彼は僕と同じ士官学校卒業らしい。
階級は三等陸佐。
「次は情報部。」
「今週の成果はガジェットの制作者についてですが、これについては部隊長にのみ後で伝えます。」
エリカ・ハーレン陸准尉。
魔導士ではないが、この部隊を支えてくれる下士官。
年齢はこの部隊では最年少の9歳。
「以上です。これで解散としますが、強行調査実行部隊のメンバーは集まってください。」
出ていく局員たち。
僕も便乗して出ていこうとしたが、
「未来准将も残ってください。」
やっぱり止められてしまった。
「私を含む、この人たち20人が実行部隊のメンバーです。」
実行部隊のメンバーと書類を見比べると、そこには士官が五人しかいなかった。
「ミエ・フェンリル二等陸尉、ミリア・スクライア二等陸尉、ダイス・ガルン一等陸尉、シリエ・モンディアル三等陸佐、リカ・オオカリ二等陸佐。君たちのは、実行部隊の分隊を五分隊作るから、そのうち二つの分隊長になってください。それと、オオカリ二佐は副部隊長を頼みます。後程分隊の詳細は送ります。」
聞いたことのある名字の人もいた。
「部隊長はこのあとすぐに機動六課に向かってください。それに部隊長直属の実行部隊はミリア・スクライア二等陸尉、、大和・譲咲陸曹長、クリミ・ヴェルダ一等陸士、レイ・オークス一等陸士、オーり・スクライア二等陸士。この五人は部隊長警護及び、直属分隊としますので、准将と一緒に機動六課に向かってください。」
「「了解です。」」
またいくのかよ。
僕はそう思いながら、車庫に向かった。
すると、
「未来部隊長、歩いていくのですか?」
僕に質問に質問をしてきた。
スクライア二尉は僕の方を見ていた。
「他に移動手段があるんですか?」
「各階に取り付けられている転移ポートがあります。」
「そうなの?」
僕は他の局員に付いていった。


「こんな大人数で移動なんて久しぶりです。それにしても機動六課に出向なんて嫌ですよね。」
「本当ですよ。(それ以前に部隊長になることが嫌だったからとは言えない。)」
そんなことをいいながら転移をした。

「到着。って、あれここどこ?」
着いたところは見たところのないところに出た。
「未来部隊長、此処はどこなんですか?隊舎の面影は無いですけど。」
「僕も分からないんだ。確かに機動六課のはずなんだけど。」
僕はスクライア二尉に説明をしていると、何処から砲撃が飛んできた。
僕は直ぐ様、
「各員、警戒体制。各方向警戒し迎撃体制を強化。」
何処に敵がいる方向が分からないとふんだ僕は全方向の迎撃も指示した。
「南方より強力な魔力反応を確認しました。数は推定で五人です。」
譲咲陸曹長は報告してきた。
僕も魔力反応を感じて南方を向いた。
するとすごい勢いで数人の魔導士が向かってきていることがわかった。
「接近してきます。部隊長、迎撃を開始してもよろしいですか?」
「まだ待ってください。」
僕は万が一の為に許可をしなかった。
そして緊張感に包まれるなか、僕の前に現れたのはエリオだった。
「未来准将、こんなところで何をしているんですか?」
「散歩。」
「その制服は一体なんですか?」
今僕たちが着ているのは強行調査実行部隊の制服で、一般的な制服の色を赤に変えただけの代物だ。
「強行調査実行部隊の制服。」
「准将は今日付けで強行調査実行部隊の部隊長に就任しました。つまり掛け持ちです。」
スクライア二尉が補足をした。
「未来准将、ひとつだけお願いがあります。」
エリオが僕に頼みごとをしたいといっていた。
「モンディアル三士、頼みとは?」
「昔の未来准将に戻ってください。」
昔の僕に戻って、と言われても僕は変わったのかな?
「フェイトさんから聞いた未来准将はもっと優しい人でした。局員には見えなかったと聞いています。」
僕は幼い頃を思い出した。
すると一つだけ思い付いた点があった。
「成る程ね。わかった。エリオ、そんなに固くならないでいいよ。」
僕はいきなり人が変わったように見せた
と言うか前の自分に戻った。
「ありがとうございます。」
「それより此処は何処なの?」
「演習場ですよ。」
演習場でこんなことしてんだ
うちの隊では無理だよ。
「もう少ししたらなのはさんも来ますよ。」
ここで僕が出すべき指示は一つ。
「総員迎撃準備。目標は本局教導隊高町一等空尉。」
「どうしてなのはさんを狙うのですか?」
「それはね、うちの部隊はどこまでいけるのかを試すためだよ。」
「高町一等空尉を発見しました。」
「総員、砲撃魔法を撃ってください。」
僕の部隊が撃った砲撃は、実にカラフルだった。
「状況確認中。」
スクライア二尉が確認をとっていると、
「大変です。高町一等空尉より巨大な魔力反応。こちらを狙っています。」
「各員防御に魔力を全力をそそいで。」
「攻撃の手を休めては我が隊の名を汚してしまいます。」
「怪我をするよりはいいはずです。」
僕は何があっても防御をするように指示をした。
それは機動六課に所属しているエリオも同じだった。
僕は手合わせをしたことがないから分からないのだが、一部の局員からは白い悪魔として恐れられている。
「一発目来ます。」
スクライア二尉の合図と共に砲撃魔法が撃ち込まれた。
僕の方がランクは上ではあるのだが、防御をするのがキツかった。
僕の性質上、防御魔法の魔力消費はとても多く、半分くらいを一回で消費してしまう。
「各員、二発目がくるまえに緊急避難。目標としては演習場からの脱出。行動開始。」
僕は急いで僕の部隊に所属する局員に命令をした。
局員の安全を守るためには仕方がなかった。
それと僕の魔力の限界もレッドゾーン。
「准将、出口を北東に発見。スクライア二等陸士の転移の発動圏内に来てください。」
僕はスクライア二尉に言われた通りにスクライア二士のところに向かった。
スクライア二士の立っている足元には大きな魔方陣が発動していた。
今すぐにでも転移ができる状況だったため、僕とスクライア二尉は急いで魔方陣の中に向かった。
「准将、結界外に出ます。」
「頼みます。」
スクライア二士はすぐさま転移をした。

「准将、転移に成功しました。」
スクライア二士に言われて風景を見ると、確かに機動六課の施設が見えた。
「部隊長権限で機動六課への強行調査ならびに査察を開始する。スクライア二等陸尉は譲咲陸曹長を連れて八神二等陸佐のところに行き、査察と調査を開始することを伝えて。結果によっては部隊総出で協力する、またあまり好ましくない結果が出た場合は地上本部への反逆として逮捕すると。」
「了解しました。譲咲陸曹長行きますよ。」
二人は隊舎内に入って行った。
「スクライア二等陸士は強行調査専門部隊の隊舎に戻ってモンディアル三等陸佐を大至急よんできてくれ。」
「どうしてモンディアル三佐なんですか?ここは副部隊長のオオカリ二佐の方がよろしいのでは?」
当たり前のことながら副部隊長のオオカリ二佐の事を言い出すスクライア二士。
「この機動六課にはモンディアル三等陸佐の元弟さんがいるので、少しだけでも査察と調査に協力的になってくれるのではないかなと考えているんです。」
「そうなんですか。ちなみにモンディアル三佐の弟さんの階級は?」
「三等陸士。ランクはB。」
「B?モンディアル三佐とは違い低いのですね。」
スクライア二士は自分と同じランクであるのに、エリオを過小評価していた。
「スクライア二等陸士、君も同じランクであるのだから。」
「私は本当はランクBではないのですよ。あの転移魔法が証拠ですが、あの魔法は上級魔法ですのでAは超えていると思います。」
僕はスクライア二士のことばを聞いて、彼が言っていることが正しいと感じた。
「では次の試験に出て、ランクを上げてきてください。上官命令です。」
「わかりました。では隊舎に戻ってモンディアル三佐を呼んできます。」
スクライア二士は僕との会話の間に魔方陣を完成させていた。
「なるべく急いでください。」
僕の声がスクライア二士に聞こえていたかは、分からなかった。
「准将、八神二等陸佐が呼んでいます。」
譲咲曹長が僕を呼び出した。
「オオカリ二等陸佐は今どこに?」
「八神二等陸佐の所で話をしています。」
「それでは急いで行きましょうか。」
僕は譲咲曹長に付いていった。
「設備は此方の部署の方が上かもしれませんね。」
「技術部が見たらなきそうです。」
「そうかな?興味は示しそうだけど、それだけの気がするよ。」
「僕がレジアス中将に頼んで設備はなるべく向上するように頼んでおきます。」
「お願いしますね。」
僕は試験運用部隊に設備で負けているのは悔しかった。
「准将此処です。」
僕は一様ノックをして入った。
「強行調査専門部隊、隊長及び機動六課非常勤局員の未来・夏村・ハラウオン准将です。」
「機動六課課長の八神はやて二等陸佐や。今回、査察に入る原因は一体なんなんですか?」
「それは・・・。」 
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