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八条学園騒動記

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第五百八十二話 変更された朝食その十一

「これがね」
「そうだね」
「そう、それがね」
「ルーを一から作ると」 
 スパイスを調合してだ。
「そうしたらね」
「まさに専用機」
「それになるのよ」
 これがというのだ。
「本当に」
「それがいいんだね」
「カレー屋さんのカレーも」
 これもというのだ。
「そうだけれどね」
「その店の味があるね」
「そしてね」
「うん、このカレーも」
 ここで言ったのはベンだった。
「そうだね」
「言うならシヴァ家のね」
「そのカレーだね」
「本当にね」
「そうだよね」
「この味なら」
 マルコが言うことはというと。
「立派にお店でも通用するよ」
「それも行列が出来るわね」
「そうだね、まあそれでもね」
「セーラのお家のカレーで」
「外に出すカレーじゃないね」
「そうよね」
「多分」
 マルコはこうも言った。
「セーラ一人が食べる為に」
「その為にもよね」
「一から作られる」
「そうしたカレーよね」
「もう王族になると」
 セーラの家つまりシヴァ家がマウリアのマハラジャであることからの言葉だ、ただ金持ちであるだけではないのだ。
「それ位のことはね」
「普通よね」
「まあ残りは仕えている人達が食べるけれど」
 それでもというのだ
「王族の人一人が食べる」
「その為に作られることもね」
「あるね」
「やっぱりね」
「王族の食事となると」
 洪童がここでこう言った。
「何十品も出るとかな」
「それは昔の話だろ」
 フックは洪童にこう返した。
「今は連合だとな」
「そんな食事はないか」
「我が国の王家の方々もな」
「そうした食事は採っていないか」
「どなたもな」
 そうだというのだ。
「これがな」
「そうなんだな」
「西太后じゃないからな」
 中国清代末期の人物だ、その政治で悪名高いが美食家としても知られている。
「一人の為にな」
「そうしたことはしないか」
「一人が食べても」
 それでもというのだ。
「やっぱり品数は限られていてな」
「普通に食う分か」
「それだけでな」
「残りはか」
「というか相伴という形でな」
 それでというのだ。 
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